熱中症の増加で救急出動が最多 厚木市

 厚木市消防本部は8日までに、2018年の救急出動件数(速報値)が過去最多だった17年から859件増え、1万2471件となったと公表した。市は16年4月から消防広域化により清川村も管轄しているが、例年よりも早い梅雨明けで記録的な猛暑が続き、熱中症の傷病者の搬送が増えたことなどが要因という。

 救急の1日当たりの平均出動は34・2件で、約42分に1回の割合で出動した計算となった。種別は急病が543件増の7980件、転倒などの一般負傷が71件増の1666件、交通事故が66件増の1164件。

 13年にスタートした救急車に医師が同乗し出動する「派遣型救急ワークステーション事業」は、27件増の163件だった。

 一方、火災は55件と前年に比べて5件減った。減少は3年連続。種別は建物が3件増の27件、車両が4件減の7件、林野が1件減の1件など。死傷者が出たのはいずれも建物火災で、死者が2人増の2人、負傷者が1人増の4人だった。

 搬送の4割が軽傷といい、市消防本部は「救える命を救うため、救急車の適正利用を呼び掛けていく」としている。

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