2016年にマンチェスター・シティの監督に就任したジョゼップ・グアルディオラ。
ここでは、『sportskeeda』による「ペップのシティが獲得できなかったスター選手」を見てみよう。
マーク=アンドレ・テア・シュテーゲン(現バルセロナ)
シティに着任した際、ペップはGK陣に満足していなかった。指揮官の精密なシステムにおいて、GKは攻撃の起点になるため、足元のボール扱いが要求されるのだ。
当時の正GKジョー・ハートはシステムにフィットせず、ペップはトップクリティを持つ代役探しに奔走。
第1希望は、古巣バルサにいたテア・シュテーゲンだった。だが、彼はシティ行きを固辞。
その結果、クラウディオ・ブラボを獲得することになったが、イングランドでのプレーは散々なものに…。そのため、翌年にエデルソン・モライスを引き入れることになった。
ダニ・アウヴェス(現PSG)
ペップ初年度のシティが抱えていた主な問題は守備だった。要求度の高い新システムに適応できる選手たちが揃っていなかったのだ。
それは、1年目のシーズン後に爆買いを敢行したことで明らかになった。特にSBを強化するために。
右サイドバックの第1希望は、当時ユヴェントスに所属していたダニ・アウヴェスだった。2人はバルサ時代にともに働いた経験がある間柄。アウヴェスも“再会”の噂を否定しなかった。
だが、予想されていたイングランド移籍は実現せず。その裏には家族の求めがあったと伝えられている。
そして、アウヴェスはパリに移籍し、ペップはカイル・ウォーカー獲得に至った。
フィルヒル・ファン・ダイク(現リヴァプール)
今季サッカー界を席巻しているファン・ダイク。 リヴァプールでの素晴らしいパフォーマンスによって、多くの人間が世界最高のCBだと評価している。
彼は昨年冬にDFとして史上最高額でアンフィールドにやってきたが、それが決まる前にはイングランドの全トップクラブが獲得を狙っていた。ペップもそのひとり。
だが、セインツの要求額はシティには高過ぎた。シティのドキュメンタリー番組「All or Nothing」で、それは明らかになっている。ペップのシステムに完璧にハマる人材だったはずだが…。
アレクシス・サンチェス(現マンチェスター・ユナイテッド)
ファン・ダイク同様、彼も昨年1月にシティが獲り逃がした選手だ。当時のアレクシスはアーセナルとの契約切れまで半年となっていた。
イングランドで獲得に本腰を入れていたのは、ユナイテッドとシティ。結局、ヘンリフ・ムヒタリャンとのトレードで彼はユナイテッドに加入することに。
シティが獲得を諦めた大きな理由は、アレクシス側が求める給与の高額さと代理人の手数料だった。
もし移籍が成立していたなら、クラブの安定性を損ないかねないものだったとペップも述べている。実際、彼はプレミアリーグ史上最高給の選手になった。
今になって分かったことだが、ペップは正しかった。ユナイテッドにおけるアレクシスはかつてのような輝きを見せられていないからだ。
ジョルジーニョ(現チェルシー)
ペップのシステムにおいて最も重要なポジションはアンカーだ。
現在はフェルナンジーニョがその位置を担っている。だが、経験あるブラジル人はもうすぐ34歳になるため、最高レベルでプレーできる年月はそう長くない。
ペップはその事実を良く分かっており、長期的な代役となる存在を探し始めている。昨夏にはジョルジーニョ獲得への意思を明らかに。
レジスタである彼は完璧にハマる選手だったが、ナポリ時代の恩師が就任したチェルシー行きを選んだ。
その後、ジョルジーニョは瞬く間にウェストロンドンで中心人物に。移籍は完了したと思っていた…とペップはこぼしている。