アート作品とともに東南アジアで交流を重ね、新たな創作につなげるプロジェクトの第1弾となるワークショップが13日、横浜市西区のアート拠点「R16~国道16号線スタジオ」で開かれた。親子らが参加し、平和や友好などのメッセージを作品に託した。
アーティスト堀崎剛志さん(44)と写真家古賀通代さんの主催で、フィリピンやカンボジア、ベトナムなどを約2カ月かけて巡るアートプロジェクト「ソーシャルドレス ネットワーク-ラテックスは仮想現実を現実に置換する」の一環。現地の人々と日本をつなぎながら新たな作品を生み出し、各地で展示を行うという。
液体天然ゴム「ラテックス」を素材に使った作品を手掛ける堀崎さんはこの日のワークショップで、集まった子どもたちと対話を重ね、ラテックスと絵の具を調合してアジアの地図を制作。赤いハートを描くなど4時間かけて制作し、色鮮やかな作品が仕上がった。
友人と参加した和城才蔵さん(14)は「色を塗るのが楽しかった」と笑顔。堀崎さんは「しり取りのように作品が次々にアジアのどこかで展示される。インターネット中継を通じて現地の人たちと日本の子どもたちとの対話が生まれてほしい」と期待する。