餅つき、ベーゴマで正月満喫 川崎で催し

 餅つきやベーゴマなど昔ながらの正月行事を楽しむ「初夢!新春イベント」が13日、川崎市子ども夢パーク(同市高津区下作延)で開かれ、大勢の家族連れでにぎわった。

 4基のうすが用意され、子ども用のきねを振り下ろし「よいしょ」との餅つきの声が響いたほか、新年の目標や夢などを記した書き初めなどを楽しんだ。

 小正月の行事「どんど焼き」も行われ、高さ2メートルほどに積み上げられた門松や正月飾りに、小学生らが火をつけると炎をあげて燃え上がった。点火した一人で市立下沼部小5年の渥美賢多郎君(11)は「どんど焼きができるところは市内では少なくなる中、点火もでき楽しかった。昔の人はこうしてお正月を迎えたのだな、ということが分かった」と話していた。

 同イベントには、地元町内会や大学生、県中小企業家同友会などのボランティア約80人が参加。同パークの西野博之所長は「暮らしの中で伝統的な遊びや行事がなくなってきている。そうしたものを子どもたちに知ってもらうとともに、地域の大人たちと交流することで、子どもたちを地域で育てるという思いを強くしてもらえるよう今後も続けていきたい」と話していた。

どんど焼きの点火をする子どもたち=川崎市子ども夢パーク

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