ドバイ24時間:88号車アウディが優勝。次生・千代組GT-Rは惜しくもストップ

 1月10〜12日、アラブ首長国連邦のドバイにあるドバイ・オートドロームで、第14回ハンコック・ドバイ24時間が開催され、ディミトリ・パルホファー/クリストファー・ハーゼ/フレデリック・バービシュ/リック・ブリューカー組カーコレクション・モータースポーツの88号車アウディR8 LMSが優勝を飾った。

 例年1月上旬に開催されているドバイ24時間は、温暖な気候のなかでオフシーズンのヨーロッパのチームが多数参戦するほか、近年は中東やアジア等からも多くのエントリーを集めるレース。今季もGT3をトップカテゴリーに、GT4やTCR、カップカー等が多数顔を揃えた。

 GT3ではWRTやブラックファルコン、GRTグラッサー等GT3のトップチームが多数参戦したが、長丁場のレースを制したのは、アウディのワークスドライバーたちが乗り込んだ88号車アウディ。2位にはMS7バイWRTのアウディが入り、R8 LMSのワン・ツーとなった。

 3位に入ったのはボヘミアエナジー・レーシング・ウィズ・スクーデリア・プラハのフェラーリ488 GT3。4位は5位はアテンプト・レーシングのアウディとなった。

 ブランパンGTアジア等で活躍するKCMGは、2台のニッサンGT-RニスモGT3をエントリーさせたが、アレキサンドレ・インペラトーリ/オリバー・ジャービス/エドアルド・リベラティ/フィリップ・ウラジク/ジョシュ・バードン組23号車は331周をこなすもリタイアとなった。

 一方、千代勝正/松田次生/バードン/ショーン・トン/アンドレア・ガグリアルディーニ組は、次生がスタートを担当し、ノートラブルで上位につける戦いを展開するも、残り2時間というところでサスペンショントラブルが発生してしまい、惜しくもストップ。最終的な順位は29位(DNF)となった。

 松島豊が乗り込んだMRS-GTレーシングの980号車ポルシェ911 GT3カップは総合18位・クラス2位でフィニッシュ。近藤保、佐藤健、佐藤元春、横溝直輝が乗り込んだMRS-GTレーシングの989号車ポルシェは、チェッカーまで残りわずかのところでトラブルでストップするも、総合43位(DNF)/クラス6位でフィニッシュしている。

ドバイ24時間のスタートシーン
松田次生と千代勝正が乗り込んだKCMGのニッサンGT-RニスモGT3
KCMGの23号車ニッサンGT-RニスモGT3
ドバイ24時間の表彰台

© 株式会社三栄