ジビエ料理に挑戦! 奈留の小学生 野生の味を堪能 五島猟友会 手ほどき

 長崎県五島市猟友会の会員らが、イノシシやシカの肉「ジビエ」を使った郷土料理の作り方を教える教室が12日、同市奈留町の奈留離島開発総合センターであった。参加した地元の小学生らはイノシシ汁などの調理を通して、五島に伝わる狩猟文化の一端に触れた。
 高齢化などで猟友会員が減る中、島の狩猟文化や有害鳥獣による農業・生活被害について関心を高めてもらおうと、同会と市が主催。小学生や保護者、同会の会員約20人が参加した。
 調理には島内で捕獲、食肉処理されたジビエ肉を使用。子どもたちは猟友会員の手ほどきを受け、イノシシのばら肉をシメジやゴボウなどと一緒に煮込んだイノシシ汁と、シカのミンチをみそと砂糖で甘辛く炒めた肉味噌(みそ)を完成させた。
 ジビエ料理を初めて食べたという市立奈留小6年の月川晃太君(11)は「牛や豚などとは味や歯応えが全然違うけど、とてもおいしい」と笑顔で話し、お代わりをしていた。

イノシシ肉を炒める子どもたち=五島市、奈留離島開発総合センター

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