名車“ダルマセリカ”から“蜜蜂カー”まで! バラエティの豊かさを楽しめる自動車大学校系の出展車両にズームイン【東京オートサロン2019】

埼玉自動車大学校 東京オートサロン2019 出展ブース

学生達の「カッコいい!」「面白い!」を追求したクルマが大集合

毎回、自由な発想で我々を楽しませてくれるのが、自動車大学校の出展車両だ。北ホールにはトヨタ東京自動車大学校と埼玉自動車大学校がブースを出展しており、どちらもユニークな車両を展示していた。

◆クルマのお尻に蜜蜂の針が出現!? 学生が手がけた個性豊かな出展車を写真で見る

入念にレストアされたセリカが印象的なトヨタ東京自動車大学校ブース

トヨタ東京自動車大学校
トヨタ東京自動車大学校

トヨタ東京自動車大学校では、丹念なレストアを施してまるで新車時のような装いとなった「TA22型セリカ」(通称ダルマセリカ)や、アルテッツァジータをベースに鎧を思わせる装飾をプラスし、カーゴスペースにはジオラマを配するという大胆なカスタムを施した「JPN CAR II」、そして初代ヴィッツをベースにワイドボディ化を図りながらも、丸目ヘッドライトを採用することで親しみやすさもプラスした「Vitz amore」などが展示されていた。

クルマの後ろに蜜蜂の針!? “蜂カー”を出展した埼玉自動車大学校

埼玉自動車大学校 東京オートサロン2019 出展ブース
埼玉自動車大学校 東京オートサロン2019 出展ブース

一方の埼玉自動車大学校には、一見するとベース車が分からないほどカスタムされた車両が展示されていた。「RX-蜂」という名前で車種が分かると思うが、ベースとなったマツダ「RX-8」の「8」と「蜂」をかけたもので、羽根に見立てたドアはシザードア化され、ボンネットもフロントヒンジへと変更がなされていた。

リアに設けられた蜂の針を模したマフラーが目を引くが、このマフラー、当初は細すぎて排気が追いつかずエンストしてしまっており、試行錯誤してこのサイズに落ち着いたという。

どちらも学生ならではの柔軟な発想が目を引く車両。こういう若者が自動車業界をけん引していってくれると思うと、なんだか嬉しく思ってしまうのは筆者だけではないはずだ。

[筆者:小鮒 康一 / 撮影:茂呂 幸正]

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