いじめダメ絶対 平塚で園児に人権教室

 子どもたちに人を思いやる大切さを伝える人権教室が11日、平塚市代官町の苗・花もんもん保育園で行われた。4月から小学校に進学する園児ら約40人が、紙芝居などを通していじめや差別のない社会の尊さを学んだ。

 人権教室は県などでつくる県人権啓発活動ネットワーク協議会の主催。サッカーJ1の湘南ベルマーレも連携し、教室に先立って園児らを対象にしたサッカー指導も行われた。

 教室では横浜地方法務局職員が、視覚障害者のための点字ブロックなど日常にあふれるユニバーサルデザインについて説明。続いて地元の人権擁護委員らが紙芝居を披露した。紙芝居は故・やなせたかしさんが手掛け、森の中でモグラをいじめていた動物たちが和解する筋書き。「誰でも生きている大事な命。いじめられている人がいたら助けてあげて」と訴えた。

 教室に参加した男児(6)は「足が悪くて歩けないおばあちゃんを助けてあげたい」と話した。

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