箱根湿生花園(箱根町仙石原)は14日、隣接する「仙石原植生復元区」で恒例の火入れを行った。同園の職員約20人が参加し、1時間ほどでヨシやススキの枯れ草約1ヘクタールを焼いた。
同園は植生保護のため、1989年から毎年火入れを実施。火入れを行うことで太陽光が植物に十分行き届くようになり、5、6月ごろにはノハナショウブやコオニユリなどが芽吹くという。
昨年は天候に恵まれずに5度の延期となったが、今冬は乾燥した気候が有効に働き一度も延期することなく火入れが完了。同園の担当者は「無事に春を迎えられそうで一安心」と話した。