中村蒼、Nスペ「詐欺の子」で振り込め詐欺「かけ子」役で主演

NHK総合では、振り込め詐欺の加害者となる少年たちの実態をドラマとドキュメントで明かす「NHKスペシャル『詐欺の子』」を3月(放送日未定)に放送することが決まった。

同番組は、2018年に日本最大の多摩少年院に入院した少年の理由の第1位が「窃盗」を抜いて「振り込め詐欺」となったことや、2003年頃から始まり15年がたつ「振り込め詐欺」の被害が毎日1億円にも上る実態を明かし、言葉巧みに洗脳されて「詐欺の子」となる若者たちの姿を複数の事実を基にドラマ化するもの。

ドラマパートでは、娘をかたる女から電話がかかってきた一人暮らしの光代(桃井かおり)が警察に通報し、現れた14歳の「受け子」の和人(渡邉蒼)が逮捕される。しかし、和人を送り込んだ「かけ子」の大輔(中村蒼)と「見張り」の遠山(長村航希)の2人は、詐欺を「老人の『死に金』を社会に還元する義挙」だと信じ、巧みなうそで「受け子」に話を持ち掛け、荒稼ぎを繰り返すストーリーが描かれる。

ドラマの主人公・大輔を演じる中村は「今回、演じるにあたって、まず“オレオレ詐欺”などの特殊詐欺の被害総額の多さと巧妙化していく手口などにとても驚きました。僕の演じる大輔はひょんなことから“オレオレ詐欺”に手を染めることになります。今作は事実を基にしたドラマで、劇中には実際に詐欺をした方の証言なども出てきますので、とても説得力のある作品になるのではと思います」と社会に問い掛ける内容を訴えている。

© 株式会社東京ニュース通信社