食わせの間とは
「食わせの間」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
食わせの間(くわせのま)=魚に口を使わせるための時間。文字通りではありますが、このように認識いただくと良いかと思います。
たくさん釣るあの人や憧れのプロも、もしかしたら実践しているかもしれませんよ。
難しいテクニックが無くても釣れるけど?
確かに、その通りかもしれません。ただ巻きや、待っているだけで釣れることもあると思います。
しかし、追ってはくるけどバイトに繋がらない……という場面に遭遇したことがありませんか?
何か一手を加えたい。そんな時に役立つのが、魚の捕食スイッチをオンにする“食わせの間”なのです。
食わせの間はどんな時に起きるのか
具体的に、食わせの間とはいつ起きているのでしょうか?
起きているタイミングが分かれば、それを意識的に取り入れていくことも出来るはずです。
ここでは食わせの間となっている具体例をご紹介します。
ルアーの動作が止まった瞬間
ルアーの動作が突然止まることで、魚の捕食しやすいタイミング=食わせの間を迎えます。
これを意図的に演出するためには、ストップ&ゴーやジャーキング&ポーズを織り交ぜてみましょう!
ルアーが突発的に動いた瞬間
追いかけていたルアーが突然動き、魚が反射的に口を使う……というタイミングです。
ただ巻きの最中にロッドでアクションを加えてみたら釣れた! なんて経験がある方も居るのではないでしょうか。
ここぞというタイミングでのトゥイッチやジャーク、リフト。等速のリトリーブから、いきなりスピードを変えるなどして演出してみましょう!
ルアーの姿勢・向きが変わった瞬間
流れを用いたドリフトテクニックなどでは、Uターンの瞬間に口を使わせる……と言われることも多いです。
つまり、ルアーの頭の向きが変わる瞬間も、食わせの間を演出していると言ってよいでしょう。
エギングでも、水平姿勢から頭下がりフォールに移行するタイミングで抱かせる! というテクニックもあるほど。
ルアーの姿勢・向きを意識することで、絶妙な食わせの間を演出してみましょう!
こんな場面に使いたい!
ストラクチャー際
地上から見えるストラクチャーは、アングラーの殺到する激戦区です。
常にルアーが投げ込まれるような場所では、食わせの間にも変化を混ぜて用いてみましょう。
ルアーの向きを変える位置や、ストップを入れる時間を長くしたり短くしたり、ただ巻きの途中で入れるジャークやトゥイッチの回数を多くしてみるのも手です。
ブレイクライン
ブレイクラインは魚にとって、捕食のしやすいホットスポット。
ブレイクをまたぐ瞬間に食わせの間を演出することで、捕食体勢の魚に対して抜群の効果が期待できます。
潮目やヨレ
流れによって潮目やヨレが発生している場面では、特に食わせの間を意識して使っていきたいところ。
潮目+地形の変化や橋脚+ヨレといった複合変化があれば、魚が着いている可能性はとても高いです。
流れを上手く利用したドリフトで食わせの間を演出してみてください。
食わせの間を上手く使って釣果アップ!
食わせの間を意識的に行って魚を食わせられた時は、ただ無意識にルアーを使っていて釣れた時とは比べ物にならないほどの高い充実感を得られます。
本記事を参考に、次回の釣行では食わせの間を意識した釣りを展開してみてはいかがでしょうか。