きょう17日（木）は、北日本を中心に冬型の気圧配置が強まり、暴風や暴風雪に警戒が必要となる。特に北海道には強い寒気も流れ込み、夜は急激に冷え込みが強まる予想となっている。
　一方、太平洋側はきょうも晴れる所が多くなりそうだ。

猛ふぶきにより見通しが全くきかなくなるおそれも

　オホーツク海には発達した低気圧があって、きょうは北日本を中心に暴風や暴風雪に警戒が必要となる。
　特に北海道では、瞬間的には35m/sの猛烈な風が吹き、車の運転が困難になるような、見通しの全くきかない猛ふぶきとなるおそれがある。ふぶきや吹きだまり、大雪による交通障害に警戒が必要だ。

　また、北陸も雪や雨で、山沿いの地域では大雪に注意・警戒が必要となる。雪の範囲は一部西日本の日本海側の山沿いにも広がる予想だ。

　一方、太平洋側はきょうも晴れて乾燥が続く。太平洋側でも北よりの乾いた風が、やや強く吹くところがありそうだ。火の元や体調管理に注意したい。

北海道に強い寒気　日中も気温上がらず

　北海道には強い寒気が流れ込み、日中もほとんど気温が上がらない所が多い。札幌のきょう午前5時の気温は-5.8℃で、日中の最高気温も-5℃の予想となっている。
　さらに、午後6時頃の札幌の予想気温は-10℃と、夜からあす朝にかけてさらに冷え込みが強まる予想だ。大荒れの天気に加えて厳しい寒さにも注意が必要となる。

　その他の地域の気温は平年並みで、関東から西では日中10℃前後の所が多くなりそうだ。

センター試験　日曜日は天気崩れるところも

　今週末に実施される、大学入試センター試験当日の天気を見てみると、大荒れの天気が続く北日本も土曜日には安定した空模様となり、全国的に晴れる所が多くなりそうだ。

　日中の気温はやや高めで、西日本を中心に3月並みの所が多くなる予想。ただ、朝はこの時季らしく冷えるため、出かける際はしっかりと防寒対策が必要だ。手袋やカイロでペンを握る手を冷やさないようにしたい。

　日曜日は西日本を中心に一時雨となる。朝雨が降っていなくても、折り畳み傘を忘れずに持たせてあげたい。（気象予報士・野口琢矢）