光石研「運命感じる」。主演作「デザイナー 渋井直人の休日」で等身大の役

テレビ東京系で1月17日からスタートする木ドラ25「デザイナー 渋井直人の休日」(木曜深夜1:00)の記者会見が行われ、主演の光石研、共演の黒木華、岡山天音、松本佳奈監督が登壇した。本作で俳優生活40年にして連続ドラマ単独初主演となる光石は「僕は40年前に長谷川法世先生の『博多っ子純情』という漫画でデビューしたんですね。その時にやっぱりチャーミングな等身大の役をいただいて、それで40年たって、今度はまた奇しくも漫画で、これまたチャーミングで等身大の役をいただいた。僕の人生の中で運命とかそういうことを感じたりしています」と作品の巡り合わせについて心境を語った。

本作は「奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール」などを手掛けた渋谷直角氏の同名コミックを原作に、おしゃれな日常を過ごすも、次々現れるヒロインたちに右往左往する中年デザイナー・渋井直人のクスっと笑いながらも応援したくなる、ちょっぴり切ない悠々自適な日常を描く。

光石は「今回、松本監督はじめスタッフの皆さんが、本当にすごく力を入れてくださって。本当に細かいところまで“渋井直人”の世界観を皆さんが作ってくださって、僕はセリフだけ覚えて、風邪さえひかなければ周りの方々が全部準備してくださっているので、何の心配もなく毎日現場に行っております。大笑いしながら現場が進んでいるので、本当に楽しい現場です」と和やかな現場のムードを伝えた。役どころについては「僕も渋井直人のようにライフスタイル的なことに興味があって、ちょっとした洋服だったり、音楽だったり、そういうところはすごく似ているところがある」とうれしそうに話した。

また、この会見の翌日からクランクインとなる三浦カモメ役の黒木は「カモメちゃんは、オシャレとかそういうことじゃなく、物事をすごく真っすぐ見て、明るい子なので、自分自身も明るくやれそうだなと思ってとても楽しみですし、そういう観点の違う渋井さんとのやりとりというのが、今から楽しみですね。光石さんと監督が『現場は楽しいよ』とおっしゃって、『しっかり温めておいたから』と言ってくださったので、温まったところへヌルッと漬かれればいいなと思います(笑)」と撮影を楽しみにしているようだ。

光石と黒木は7、8年ぶりの共演ということだが、光石は「全然印象変わらないし、初めて共演した時は新人だということを全く知らずにやってました。当時から体幹があるというか、どんなフォームになってもちゃんと打ち返せるというような俳優さんだなと思っていた。だから明日からは、ちょっと僕も気合を入れて…あ、いつも通りやって(笑)。あとは黒木さんに、いいシーンにしてもらおうと。体幹がしっかりしてますから、おんぶしてもらおうと今は思っています」と期待を込めた。

それを受けて黒木は「うれしいですね。新人の時に少しやりとりをさせていただいた光石さんと、今回はがっつりと会話だったりお芝居をできるのですごく楽しみですし、いろんな経験をされてきた素晴らしい先輩なので、光石さんにも楽しんでもらいたいなと思います。おんぶできるように頑張ります(笑)」と応じた。

渋井のアシスタント・杉浦ヒロシ役の岡山は「光石さんの引き出しがすごいので、何回も同じセリフだったり同じシーンを繰り返し撮影するんですけど、『そんな引き出しもあったんですか?』というような、本番で違うことをされたりするので、もう、つい笑っちゃうんですけど(笑)。でも毎回なので、一緒にお芝居させていただくのが非常に楽しいですね」とリスペクト。

光石も岡山との絡みについて「ものすごくやりやすいし、岡山くんがいつもブツブツとセリフを練習してるのに僕が乗っかって2人で練習してやれるのがものすごく楽しくて。そういうことを初日からやっていると、なんか、“グルーヴ”っていうんですか(笑)。なんか良いようになっていってるような気がしてます」と仲の良さをアピールしていた。

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