長崎県新上五島町青方郷の観音岳山頂付近の「岩家観音」で17日、洞窟内に安置された石像に無病息災などを祈る大縁日祭(青方岩家観音会主催)が始まった。18日まで。
旧上五島町の郷土誌と同会によると、700年以上前、観音岳山頂付近に怪しい光が毎晩のように出現。不安がる人々のため、地元僧侶が観音像を祭ると光が消えたという。祭は、観音像を祭った旧暦1月17日にちなみ、毎年開いており、大学受験の合格祈願をする親子連れらでにぎわった。
同町相河郷の主婦、法村玖美子さん(72)は「毎年参拝しており、家内安全や家族の健康を祈った」と話した。