『FourFourTwo』は9日、「プレミアリーグのクラブに合いそうなリーガ・エスパニョーラの選手10名」という記事を掲載した。
そのうちムニール・アル・ハッダーディが既にセビージャに移籍してしまったため、9名をご紹介しよう。
ジュニオール・フィルポ(ベティス)
合いそうなクラブ:マンチェスター・シティ
ジュニオールの台頭はとても早かった。1年前にこのドミニカ生まれのディフェンダーを知っているファンはほとんどいなかったが、ベティスのキケ・セティエン監督は彼を昇格させることを厭わなかった。そしてその結果は素晴らしいものだった。
レアル・マドリー戦では5-3で敗れたものの、彼のパフォーマンスは素晴らしかった。そして今やリーガ・エスパニョーラで最も攻撃的な左サイドバックの一人になっている。さらにウイングやセンターバックもこなせるのはとても便利だ。
マルセロを置き換えるためにレアル・マドリーがリストアップしたというのも驚くことではない。契約解除料は5000万ユーロ。マンチェスター・シティが獲得するなら、バンジャマン・メンディをSNS担当に専念させることもできるだろう。
マキシ・ゴメス(セルタ)
合いそうなクラブ:トッテナム、リヴァプール、チェルシー
ゴメスは間違いなくこのリストの中でも有力な存在だ。この数年間でウルグアイのトップストライカーに君臨するだろうし、ルイス・スアレスやエディンソン・カバーニの後を継げる。
フィジカルが強いセンターフォワードは空中戦で際立っており、適切な場所に適切なタイミングで入っていける。さらに技術的にも高いものを持つ。
スペインでの最初のシーズンで17ゴールを決めて、ファンの予想を大きく裏切った。今季もうまくやっており、ストライカーを加えたいチームなら必ずチェックしているはずだ。
フェルナンド・カレロ(バジャドリー)
合いそうなクラブ:アーセナル
このセンターバックがロンドンでクリスマス休暇を過ごした時、アーセナルへの移籍の噂は頂点まで高まった。ウナイ・エメリ監督が狙うのも当然な選手だ。
あの元ブラジル代表FWロナウドがオーナーを務めているバジャドリーは、今季昇格したばかりであるが強力なディフェンスを誇っている。その中心となっているのが、この23歳のカレロだ。
上品でテクニックがあり、予測能力も高く、リーダーシップも持つ。2010年にロリアンからアーセナルに移籍したローラン・コシェルニのように、プレミアリーグで羽ばたく可能性は高い。
ボルハ・イグレシアス(エスパニョール)
合いそうなクラブ:サウサンプトン、ニューカッスル、ハダーズフィールド
25歳になったボルハは様々なところから得点できる選手だ。何らかの理由で一昨年までセルタのBチームに所属していたため、リーガでのチャンスは与えられなかった。しかし3部で34得点を決めたため、注目が集まらないはずはなかった。
それからサラゴサへのローンで2部に進出し、1シーズンで22ゴール。夏にはエスパニョールへとステップアップし、すでに8ゴールを決めた。スペイン代表への招集も噂されるストライカーだ。
彼を判断するにはまだ早いのかもしれないが、契約解除料は2500万ユーロと手頃であり、今のマーケットでは非常に魅力的だ。特にプレミア中堅クラスのチームにとっては。
ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)
合いそうなクラブ:アーセナル、チェルシー
12.5インチ(およそ31.75cm)と大きなサイズの足を持つことから「ビッグフット」と愛称を持つオヤルサバル。この21歳の選手はサンセバスチャンで最も熱い至宝だ。
かつて所属していたアントワーヌ・グリーズマンとも比較されるウイングは、中央でもプレーでき、左足のシュートも素晴らしい。
2024年まで契約を延長したことから価格は高いが、レアル・ソシエダは今季それほど良い結果を残せていない。このまま終わるようなら、夏には退団の可能性もあるだろう。
イバイ・ゴメス(アラベス)
合いそうなクラブ:レスター、ニューカッスル、フラム
昔、ゴメスはスペインで最も期待できるタレントの一人と考えられていた。ビルバオで育成され、マルセロ・ビエルサの指導を受け、深刻な膝の怪我も克服した。
技術的に高く、熱心で、勤勉で、ユーティリティ性もある。トッテナムがかつて彼の獲得を真剣に検討していたが、それはうまく行かなかった。そして2016年には再びキャリアを台無しにするような怪我を負う。
しかし幸いなことに、再びそれを克服。彼の強いキャラクターを証明している。右サイドでプレーする彼は今季特に成功したシーズンを送っている。もう29歳であるが、実力を考えればお買い得な選手だ。
ポルトゥ(ジローナ)
合いそうなクラブ:ボーンマス、ウェストハム
ジローナは、2017年にリーガ・エスパニョーラに昇格してから魅力的なサッカーを繰り広げている。シティグループが持つプロジェクトの中心となっているのがポルトゥだ。
応用力があるアタッカーはかつてバレンシアで失敗したが、とても知的でスペースを見出す力がある。ボールのないところでの動き、得点につなげるポジショニング。いいドリブラーでもあり、自己陶酔しないパサーでもある。
ポルトゥはドレッシングルームでもリーダーになっている。セビージャは彼の獲得に近づいたが、実現はしなかった。攻撃的なチームにとっては重要な資産になるだろう。
マウロ・アランバリ(ヘタフェ)
合いそうなクラブ:ウェストハム、サウサンプトン、ニューカッスル
ヘタフェは今リーガ・エスパニョーラで最もいい守備を見せているチームの一つだ。ホセ・バルダラス監督が構築したシステムは傑出している。
その中でヒーローとなっているのがウルグアイ人のMFマウロ・アランバリだ。彼は2016年にローンで加入してから成長を続けてきた。完全移籍に切り替わった後もそのパフォーマンスは高く維持されている。
いいボール扱いを持ち、粘り強さを出すファイティングスピリットもある。まだ23歳であり、守備的MFとして世界トップクラスになれる資質を持っている。
トニ・ラト(バレンシア)
合いそうなクラブ:ワトフォード、カーディフ
2016年のことを思い返せば、ラトにはリヴァプールが接近していた。まだリーガでデビューする前だった。今アンディ・ロバートソンが重用されていることを考えれば、ユルゲン・クロップ監督がが勤勉な左サイドバックを求めていたことは簡単にわかる。
スピードがあって攻撃力に優れ、上質なクロスを供給できるラトであるが、守備でも力を発揮できる。ただ残念なことに、バレンシアにはホセ・ガジャがいる。
今季21歳のラトは出場機会を得られていないし、進歩を遂げるためにはメスタージャを去らなければならないだろう。経験は浅いが、他のチームにとっては狙い目の存在だ。