【今週の「たべごころ」】この季節にこの料理 今年最初のデザートはイチゴたっぷりの英国仕立て

RKB毎日放送で放送中の「たべごころ」(土曜午後5:00)。料理研究家のコウケンテツさんが毎回、旬の食材を生かしたメニューを提案し、そのレシピを実演している。VTRでは郷土の食文化やこだわりの産地、バリエーション豊かな店などを紹介し、視聴者を飽きさせない。アシスタントは三好ジェームスアナウンサー。男同士のゆるい“天然トーク”と、そこへ絶妙に割って入る田畑竜介アナのナレーションがスパイスとなって番組を盛り上げている。

1月19日の放送は「この季節にこの料理」をテーマに、3週目にして今年最初のデザート「ホットベリークランブル」を作る。番組後半「とっておき」コーナーで取り上げるイチゴを使ったメニューだが、ほかのベリー類も使用することから収録中にコウさんが当初の名称から変更した。クランブルとは、果物などの上に細かく崩れやすい生地をのせて焼いたイギリス発祥の料理。その名の通り、温かいデザートなのだが、そこにアイスクリームを添え、熱々のイチゴソースをかけて味わう。

生地作りの段階からスタート。ポロポロとした状態に仕上げるため、混ぜ方が重要なポイントとなる。コウさんが手本を示し、三好アナも挑戦することに。「ツメもしっかり切っていますよ」とアピールしていた。この2人、収録中に手もよく洗う。彼らの料理に対する取り組み方は、見ていて実に心地いい。手をすり合わせるような動作を見て、コウさんが「うまいじゃない」と感心。すると三好アナは「陶芸家の息子だからね」と誇らしげだ。

イチゴを敷き詰める段階では、そのまま使わず、ひと手間かける工夫を伝える。調理しながらコウさんは、イチゴ狩りに関するお子さんの逸話を披露していた。ソースには赤ワインを使用。三好アナが「大人の味ですね」というと、コウさんは「より大人感を出すなら…」と、ある酒類を例に出してアドバイスする。また、オーブンを使って焼く段階では、待ち時間にイチゴに関するエピソードを語り合うことに。コウさんは有名な映画で見たシャンパンとの組み合わせの話を、三好アナはホワイトチョコを使った食べ方を明かしていた。このあたりのトーク部分、放送で流れるかどうか注目だ。

試食タイムへ。そこには、特別な紅茶が用意されていた。実はコウさんの希望を知った番組のフードコーディネーターが探し出してきたもの。「冗談だったのに」と言いつつもうれしそうなコウさん。「イギリスのデザートだから紅茶とよく合うね」と満足げな様子だった。

おいしい食材の情報を伝える「とっておき」コーナーでは、福岡県八女市のイチゴ農園をリポート。ユニークな栽培法と豊富な品種を紹介する。

なお、番組公式サイトでは、前回放送のレシピも公開中。

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