【ガチレビュー】1年使った「ツインパワーXD」を本音で語りまくる! 2017年に突如登場したツインパワーXD。過剰なほどの耐久性を標榜し、口コミから爆発的な人気を誇っています。それほどまでにアングラーを引きつける魅力とはなんなのか、徹底解剖します!

大人気のツインパワーXDをインプレ

2017年に突如登場したツインパワーXD。過剰なほどの耐久性を標榜し、口コミから爆発的な人気を誇っています。

それほどまでにアングラーを惹きつける魅力とはなんなのか、徹底解剖しましょう!

インプレするのは“リールメンテのプロ”

佐藤稜真
某リールチューンメーカー在籍時、全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。

中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。

愛用したのはC3000XG

ラインナップの中でも、もっとも小さいC3000番をチョイス。小場所や都心エリア湾岸部の釣行が多いため、取り回しを重視しました。

C3000番のみ2種類のギア比を選ぶことができ、HGとXGではハンドル1回転あたり5センチの差ですが、手返しの速さを重視してXGを愛用しています。

“軽すぎる”巻き心地

ツインパワーXDは、通常のツインパワーよりもさらに軽量な、16ヴァンキッシュと同タイプのローターを搭載しています。

軽量かつ強靭で、「巻き出しが重い……」というツインパワーの特性を見事に払拭しました。

ハイギアとは思えない“巻き出しの軽さ”

このローターのおかげで、エクストラハイギアでも、ノーマルギアと遜色ない巻きの軽さを誇ります。

購入前に釣具屋さんで空巻きしたら、その巻きの軽さに「本当にハイギアなのか!?」と、疑ってしまったほどです。

ハイスピードで初動が軽いので、ミノーのトゥイッチもキレッキレ、巻き抵抗の大きなバイブレーションの回収スピードも段違いです。最高。

とにかくボディが強い

ツインパワーXDは、アルミニウム製のHAGANEボディを採用。

樹脂ボディに比べてサビに弱いという弱点はありますが、感度や剛性はやはり金属製ボディに軍配が上がります。

エイを掛けても安心できる!

エイのスレ掛かりをゴリ巻きしたり、良型サイズのシーバスをぶっこ抜いたりと、無茶な使い方もしましたが、ゴリ感はまったく発生していません。

想定外のビッグワンがいきなり掛かっても安心して取り込める堅牢さは、ツインパワーXDの真骨頂です。

ステラ並みの防水性能

リールの耐久性を語る上で、至上命題とされるのが防水性能。なんと、海水の侵入を拒むラビリンス構造を、18ステラよりも先に取り入れたのです。

非接触型の防水機構なので、巻き心地には一切悪影響を及ぼしません。雨や波を被っても、水洗いさえしていれば不具合なく動作してくれます。

1年使ってもゴリ感はナシ

多いときは週に3回使用し、わりと酷使してきましたが、水洗いと基本的なメンテナンスをしていれば全くゴリ感はなし。安心感が段違いです。

ステラ並みの防水性能が実売3万円台で手に入るなんて、おトクすぎます!

文句なしのドラグ性能

ドラグ性能は、昔から定評のあるシマノ。ドラグのワッシャ(適度に摩擦を発生させ、ドラグをコントロールする部品)には、カーボン製のものが導入されています。

激しいファイトの後でも、熱ダレによって効きがあまくならず、立て続けにランカーサイズをキャッチすることもできるんです。

ファイト時の安心感は“段違い”

PE20ポンド・リーダー16ポンドを組んだタックルを使い、手前にテトラが沈んでいるポイントで70センチ級のシーバスをヒットさせたことがあります。

魚を走らせたくない状況だったので、かなりドラグを締めましたが、必要な時はしっかりとドラグが出てくれ、安心してランディングできました。

稀代の名作リールだ。

近場のライトな釣りにも、ビッグワン狙いの遠征でも、変わらない性能を発揮してくれるツインパワーXD。

これって実は、リールとして一番大切なことですが、一番難しいことでもあります。

非常に高い基本性能をもち、最新機能をふんだんに採用しているツインパワーXDは、どんなアングラーにもおすすめできる稀代の名作リールなのです!

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