『Daily Mail』は17日、「アナリストとしてテレビに出演したジョゼ・モウリーニョ氏は、マンチェスター・ユナイテッドに不満を述べた」と報じた。
昨年末にマンチェスター・ユナイテッドから解任され、1500万ポンドの違約金を受け取ることになったモウリーニョ氏。2年半に渡った指導はいい方向に進まず、チーム内でも多くの内紛があったと言われている。
現代のサッカークラブについて聞かれた彼は以下のように話し、監督を守るフロントの構造が必要だと強く訴えたという。
また選手たちとの関係については、もはや監督が人間教育を行えるような状況にはないと訴えたという。
ジョゼ・モウリーニョ 「我々はもはや選手に人間教育を行う時間はない。対処するだけの強さもない。時に最高のプロフェッショナルでない選手との対立がある。最近の監督はストラクチャー(構造)を必要としているよ。
クラブにはオーナーと会長、CEO、エグゼクティブディレクター、スポーツディレクター、フットボールディレクターがいなければならない。その次が監督だ」
「これこそストラクチャー(構造)だ。現代性が我々にもたらしている全ての問題に対処できる構造だ。
私から見れば、サッカークラブはこれらの種の状況に対処するために団結していなければならない。
そのような場所にいれば、監督はただ規律を守らせる存在にはならない。選手を教育しようとするだけの男にもならない」
「アレックス・ファーガソン監督から私が受け継いだ言葉は、『クラブよりも選手が重要になる日が来れば、サヨナラだ』というものだ。それはもうないね。
したがって私が思う方法は、選手がいいバランスを見つけ出すようにすることでもあり、選手と監督の関係のなかで適切なバランスが作られなければならないと思う。
監督は彼らを指導するためにそこにいる。どんな犠牲を払ってでも規律を守らせるためにいるのではないよ」
なお、モウリーニョと対立していることで知られる解説者のポール・スコールズは『TV2』のインタビューで以下のように話し、モウリーニョは解任されるように誘導したと指摘したという。
ポール・スコールズ 「私は、モウリーニョがもはやマンチェスター・ユナイテッドにいたくないと思っているように感じたね。
彼は最終的に、退任する道のりを完全にプランニングしていたよ。
彼の記者会見は混乱していた。とてもネガティブだった。選手は間違いなく彼のためにプレーしたくなかった。解任が起こったことは当然だよ。
モウリーニョはアントニオ・バレンシアと仲違いしたんだよ。世界で最も素晴らしい男と。バレンシアと喧嘩するなんて不可能だよ。
それは、物事が正しい方向に動いていないという大きな兆候だったね。
私はモウリーニョの指導を批判してきた。それは監督を見たものから正直に生まれた疑問を言っただけだ。
プレシーズンの早い時期から、モウリーニョは悩み始めていた。選手たちを『十分じゃない』と批判し始めた。そのようなスタートは好ましくない」