「共生の地・綾瀬」映画でPR インパルス堤下さんら出演

 神奈川県綾瀬市は15日、市の知名度アップを目指して市内を撮影場所に進めているPR映画の制作発表会を市役所(同市早川)で開いた。発表会には古塩政由市長と渋谷悠監督、主役のお笑い芸人堤下敦さん(インパルス)、ヒロイン役の俳優川村ゆきえさんらが出席した。

 映画は30~40分の短編で、タイトルは「ルーツ」。市内に多く住んでいる外国人との共生がテーマで、市内の日本語教室を舞台としている。堤下さん演じる講師が、ベトナム人の生徒から祖父の遺品をある女性に届けるよう依頼された米国人青年を助けるストーリーという。

 撮影期間は今月12~15日の4日間。講師役で出演する古塩市長のほか、延べ120人の市民がエキストラとして参加している。

 脚本も手掛けた渋谷監督は「制作に当たって市民から富士山が見える景色など綾瀬の良い所を聞いた。地域の魅力を詰め込むだけでなく、住民が口ごもるような例えばごみの分別習慣がなく、トラブルになる外国人のごみ出しといった他の街にない話題も取り入れた」と説明した。

 古塩市長は「市民の熱い思いが伝わってくる地域発信型映画。市内の事業所や文化会館などで撮影しており、完成後に各種イベントで上映していきたい」とあいさつした。

 映画は、吉本興業グループの「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」の提案を受けて市が共同で制作。2月3日の関連シンポジウムで予告編を上映、4月の沖縄国際映画祭にも出品する。

制作状況を説明する古塩市長(左端)ら映画関係者=綾瀬市早川の市役所

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