綾瀬市のプール給水栓閉め忘れ、教育長らに損失の半額請求

 綾瀬市立綾西小学校(綾西1丁目)でプールの給水栓を閉め忘れ、約109万円の上下水道料金が損失した問題で、市教育委員会は18日、教育長ら市教委と学校関係者計7人に対して、損失分の半額を損害賠償請求したと発表した。

 請求したのは▽教育長▽教育部長▽教育総務課長▽同課施設担当総括副主幹▽同担当職員▽同校校長と教頭の7人。市教委によると、作業日誌などマニュアルがなく、管理体制にも不備があったとして請求額を約54万円とした。いずれも請求に応じる意向を示しているという。公務上に発生した損害を個人に請求したのは初めてで、市教委は「単純ミスが原因で流失が長期に及び、損害が膨らんだため」としている。

 問題は、昨年10月3日に30代の市教委の担当職員が補修調査のためにプールの水を抜いた後、同10日午後に給水を開始。学校職員との間で、誰が給水栓を閉鎖するかの確認が不十分だったことが原因とされ、同29日まで流失状態が続いた。

 市教委は再発防止策として手順を定めて複数で給水栓を操作することとし、開閉栓の時刻を記した用紙を学校職員に渡すように改善する。

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