欠食改善にシェフの一品 「横浜北仲マルシェ」に初登場

 朝食を取らない「欠食」を改善するためのメニューを提供するブース「よこはま朝食マルシェ」が、19日開催の「横浜北仲マルシェ」(横浜市中区)に初めて登場する。地元横浜の食材をふんだんに使い、9月開幕のラグビーワールドカップ(W杯)を意識してプロのシェフが手掛けた一品を振る舞う。

 メニューは、市内にあるレストランのシェフなどでつくる「横浜ガストロノミ協議会」がフランス・リヨンの郷土料理「クネル」をアレンジして考案した。

 クネルは、柴漁港(同市金沢区)で揚がった白身魚のイシモチのすり身に、横浜産の小松菜や昆布などを練り込んで緑、黄、白の3色にしたラグビーボール型。同じく横浜産のちりめんキャベツとホウレンソウを付け合わせ、海の幸のエッセンスが詰まったブイヤベース風ソースを掛けた。「カリカリ感が朝食にぴったり」という地元の昆布の入ったスティック状の細長いパン「グリッシーニ」も添えられている。ラグビーW杯に向け、「ラグビーを食で応援しよう」というメッセージも込められている。

 同協議会理事長で「横濱元町霧笛楼」(同)の総料理長・今平茂さんは「地元の野菜を使った朝食を食べて、一日を元気にスタートしてもらえれば」と来場を呼び掛ける。1食800円。限定200食で無くなり次第終了する。

 ブースでは、朝食に関するさまざまなレシピを集めた「よこはま朝食スタイル」の配布や、朝食に関する統計などをまとめたパネルの展示も終日実施する。朝食の欠食割合を引き下げようと市が展開する「よこはま朝食キャンペーン」の一環で、同協議会が協力した。

 横浜北仲マルシェ全体では、全国から約100店舗が集結。横浜ならではの食材や旬の野菜や果物、パンやワインなどこだわりの食品が豊富にそろい、生産者との会話を楽しむことができる。午前10時~午後4時。問い合わせは同市保健事業課電話045(671)3376。

提供される「地産地消・YGハマクネル3種北仲マルシェの横浜野菜と昆布のグリッシーニ添えブイヤベース風」

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