改元による法改正に伴いキャッシュカードを交換するため、手元のカードを郵送して-。そんな通知を自宅で受け取った横浜市内の女性9人が、カードをだまし取られそうになったとして、18日までに相次いで神奈川県警に届け出た。これまでに実際の被害は確認されておらず、県警が詐欺未遂事件として調べている。
捜査2課によると、改元を口実にキャッシュカードを送付させる手口は全国でも例がないとみられる。
9人は同市鶴見、青葉、緑、中の4区に住み、うち8人は70、80代だった。16、17日に通知文と暗証番号の記入欄がある変更申込書、切手付きの返信用封筒が自身宛に投函(とうかん)されているのを見つけた。
通知文は全国銀行協会をかたり、不正操作防止用キャッシュカードへの変更が必要とうたって、現在のカードを早急に返送するよう迫る内容。送付先には都内のビル2カ所が指定されていた。県警は「現金やキャッシュカードを送らせる文書が届いたら詐欺を疑って」と注意喚起している。
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