ゴンサロ・イグアインのチェルシー行きが近いとされているミランは、その後釜にジェノアで今季大ブレイクしているFWクリシュトフ・ピアテクに狙いを定めている。ピアテクは前半戦で13得点を記録しており、今季セリエA1番のサプライズ選手と言えよう。
そんなピアテクについて伊『Gazzetta dello Sport』は、過去にミランで活躍したアルベルト・ジラルディーノとエルナン・クレスポをミックスさせた選手と取り上げている。元イタリア代表FWのジラルディーノはミランでチャンピオンズリーグ制覇を経験し、2006年のドイツワールドカップではイタリア代表の一員として優勝を経験した名ストライカーだ。
一方のクレスポはミランに限らずインテルやパルマなどでも活躍した嗅覚の優れた点取り屋だ。同メディアは空中戦にも強かったジラルディーノ、ペナルティエリア内での一瞬の動き出しとスキルを備えていたクレスポの姿をピアテクに重ねているようだ。ピアテクは身長も184cmでジラルディーノと同じなため、同メディアの比較も間違ってはいないだろう。
ただし、ジラルディーノやクレスポ同様にピアテクはチームメイトのお膳立てがあって初めて輝くタイプのストライカーだ。自らドリブルで持ち運んでシュートへ繋げるようなタイプではないため、同メディアはミラン全体でサイドから質の高いクロスボールをどれだけ送り込めるかに注目している。
いずれにしてもミランがチャンピオンズリーグ出場権を確保するには得点力が必要だ。今のところイグアインよりもピアテクの方が得点数では上回っているが、ピアテクはミランの救世主となるだろうか。