激しい突きや蹴りが特徴の武術「フルコンタクトテコンドー」の全日本選手権で初優勝した神奈川県平塚市立浜岳中学校3年の鎌田健矢さん(15)が15日、同市役所を訪れ、落合克宏市長に喜びを報告した。
全日本選手権は昨年11月に東京・後楽園ホールで行われ、中学生男子組手無差別級では全国ランキング上位8人によって争われた。鎌田さんは小学5年生から4度目の出場にしてようやく頂点に立ち、「ずっと夢だったのでうれしい」と笑顔を見せた。
5歳の時に兄の影響で地元のテコンドースクール「湘南平塚テコンドークラブ」に通い始めたのがきっかけ。テコンドーの激しい打ち合いにほれ込んだが、日々の練習は厳しいものだった。スクールに週3回通っては、立てなくなるまで胸の高さのミットに何度も蹴りを打ち込んだ。
「練習に挫折してテコンドーをやめたいと思ったこともある」と打ち明ける。それでもくじけなかったのは、幼い頃に学んだK-1(総合格闘技)選手でもある尾崎圭司さんへの憧れもあったからだ。
「憧れの人。尾崎さんが成し遂げた大会3連覇の記録を超えたい」。背中を追い掛け日々の鍛錬を積む。