大寒に男女34人 川で心身清める

 一年で最も寒いとされる「大寒」の20日早朝、長崎県雲仙市千々石町の千々石川で恒例の「橘神社寒中みそぎ」があり、男女34人が冷たい川の中で心身を清めた。
 地元有志でつくる橘神社みそぎ会(宮本三平会長)が毎年開き21年目。県内外から21~69歳が参加した。
 男性は白いふんどし、女性は白装束の姿で本殿に参拝した後、たいまつを手に川へ移動。「エイ」と大声で気合を入れながら川の中に身を沈めた。
 この日、午前4時の気温は11度、水温は11・6度で例年よりやや高め。参加者は約5分間、手を合わせて寒さに耐え、“汚れ”が落ちるように祈った。
 みそぎを終えた参加者は、社務所に戻り七草がゆで体を温めた。初めて参加した佐世保市の会社員、吉田謙一さん(44)は「就職活動を控えた子どもの願掛けも込めて挑戦した。気合が入った」と晴れ晴れとした表情で話した。

水の中で心身を清める参加者=雲仙市、千々石川
たいまつを手に川辺に下りる参加者

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