本田翼が岡山天音に薦めたいドラクエの呪文は“リレミト”! その効果とは?「ゆうべはお楽しみでしたね」インタビュー

本田翼が岡山天音に薦めたいドラクエの呪文は“リレミト”! その効果とは?「ゆうべはお楽しみでしたね」インタビュー

オンラインゲーム「ドラゴンクエストⅩ」をモチーフにした金田一蓮十郎さんによる大人気漫画「ゆうべはお楽しみでしたね」がまさかの実写ドラマ化! ゲーム内ではかわいらしい女子キャラクター(パウダー

︎)でプレーするプレーヤー仲間を、現実世界でルームシェアに誘うところから物語が始まります。しかし待ち合わせ場所に現れたのは、キャラクターのイメージとは真逆のギャル系女子・おかもとみやこ(本田翼)で…!?

ダブル主演を務めるのは、本田さんと岡山さん。2018年にはゲーム実況を配信するYouTubeチャンネルを開設し、コアなゲーム好きとして知られる本田さん。一方、本作への出演をきっかけに「ドラゴンクエストⅩ」を初めてプレーしたという岡山さん。ここではそんな対照的なお二人に、ドラマ「ゆうべはお楽しみでしたね」(MBS/TBS)の見どころをお聞きしました。

●“最強の組み合わせ”に出演が決まって本当にうれしかったです(本田)

──お二人は本作で、「ドラゴンクエストⅩ」のゲーム内で知り合い現実世界においてシェアハウスを始める、みやことたくみを演じていらっしゃいますが、ご自身の役への印象をお聞かせください。

本田「では、わたくしから! みやこはネイルサロンに勤務をしていまして、分かりやすい表現をすると“ギャル”という言葉を使っているんですけど、実際は“派手めなお姉さん”くらいだと思っておいてください(笑)。ゲームが大好きで、ひょんなことがきっかけでたくみさんと同居することになった女の子です。性格自体はギャルじゃなくて、まっとうな社会人という感じ。見た目と中身のギャップを楽しんでもらえればなというキャラクターになっています」

岡山「僕が演じるたくみは、勤務先は『アニメイト』で、学生時代のいろんな出来事が原因で人とコミュニケーションを取ることに苦手意識を持っているキャラクターです。特にみやこさんみたいな、派手めな服装の女性に苦手意識を持っています。そして何よりもドラクエが大好きで、割と一人で生きてきた人なのかなという役どころです」

──本作に出演が決まった際はどのようなお気持ちでしたか? また、周りの反応はいかがでしたか?

岡山「金田一先生の『ジャングルはいつもハレのちグゥ』を読んでいたので、お話をいただいた時はうれしかったです。普段連絡を取らないような方からたくさん連絡が来たり、他の現場で『僕もドラクエやってるんですよ』って話しかけていただく機会が多かったりして、ファンがたくさんいて愛されているゲームであり、作品なんだなと実感しました」

本田「私も同じように金田一先生の作品がすごく好きで、『ゆうべはお楽しみでしたね』も読んだことがあったのでうれしかったです。私が小学生の頃に連載していた『ジャングルはいつもハレのちグゥ』を当時から読んでいて、その時から大好きな先生の作品で、しかもドラクエっていう大好きなゲームがテーマで…。『最強の組み合わせが重なった作品に出られる!!』って、もう本当にうれしかったです。周りからは、私は何の連絡も来ていません(笑)。母が『よかったわね~』って言ってくれたくらいです(笑)」

──役を演じるうえで意識した部分はありますか?

本田「みやこは、見た目は派手なんですけど中身はきちんとした普通の女の子なので、しぐさなどで意識したことはなかったです。外見のメークの練習くらいですかね。ギャルなんですけど、意外と言葉も強くないんですよ。…強くないよね?」

岡山「えっ、結構強くなかったですか?(笑)。『きもーい』とか言われたり…」

本田「あれ?(笑)。でも『きもーい』の言い方、すごく優しく言ってましたよね?」

岡山「優しかったですね(笑)。みやこさんは、基本的にはすごく優しいんですよね。僕は、普段あまりゲームをしないので、クランクインする前に実際に『ドラゴンクエストⅩ』をプレーしました。オンラインの中ではあるんですけど、人見知りなので全然話しかけられなくて、オフラインみたいな感じになっちゃいました(笑)。たくみは皆さんの日常の中にもいるような人物なのかなと思ったので、できる限りシンプルに、丁寧に演じることができればと思いながら演じていました」

──実際にプレーされて、ゲームは楽しめましたか?

岡山「ゲームの中で集団で戦ったり冒険している人たちとすれ違うと、孤独を感じました。『楽しそうだなー』って(笑)。仲間がいる人を見ると寂しかったです。チャットで“いいね”みたいなアクションを起こしてくれる人がいたんですけど、『わっ! “いいね”くれた!』ってうれしくなりましたね。でもその後『どうしよう…』ってちょっと考えて、“いいね”返しをして走って逃げたこともありました(笑)」

本田「ホント人見知りですもんね」

岡山「ホント人見知りです(笑)」

本田「今も全然目を合わせてくれないし…(笑)」

岡山「(笑)。撮影中、本田さんからドラクエについていろいろなお話を聞けて楽しかったです。ゲームの中で出会ってルームシェアをするというのも、原作の漫画を読んだ時はフィクションだと捉えていたんですけど、お話を聞いているとあり得る話なんだなーって思いました」

本田「ドラクエでの出会いがきっかけで、結婚している方もいらっしゃるんですよ」

岡山「そういうお話が聞けたのも新鮮でした!」

本田「私は元々大好きでやりこんでいたので、楽しさはもちろん知っていますし、怖さも知っています(笑)。ゲーム内でのコミュニケーションも楽しんでますよ~。名前は明かしていないんですけど、友達がたくさんいます。ゲームの中でのコミュニケーション力は高いみたいです(笑)」

●本田翼が岡山天音に薦めた“じゅもん”は…!?

──日常で使いたい“じゅもん”はありますか?

本田「全然じゅもん分かんないでしょ?」

岡山「いや! 分かります!!」

本田「言ってみて~?」

岡山「でも先に答えてください(笑)」

本田「(笑)。私は定番ですけど“ルーラ”ですね。“ルーラ”分かります?」

岡山「ワープですよね!」

本田「そう! 今回の撮影の現場が1時間以上かかる場所だったんですけど、どれだけ一瞬でワープしたいと思ったか! “ルーラ”を使いたいって切実に思っていました。やっぱり移動の時間がなくなるだけで、結構人って幸せじゃないですか。だから“ルーラ”欲しいなー…」

岡山「“ルーラ”いいですよね~」

本田「ダメだよ!(笑)」

岡山「ダメかぁ…。じゃあ…“パルプンテ” (何が起こるかは分からないじゅもん)!」

本田「“リレミト”は? 洞窟とかから脱出できるじゅもん。追い詰められた時に入口まで戻れますよ」

岡山「僕、どういうイメージなんですか!(笑)」

本田「つらい時、脱出できるんだよ」

岡山「なるほど…。じゃあ“リレミト”で…。迷子になっちゃうことがよくあるので(笑)」

──たくみは学生時代のトラウマからギャル系の女性に苦手意識を持っていますが、お二人にとってトラウマなことはありますか?

岡山「僕はたくみと近いんですけど、10代の多感な時期に、女の子からよく『○○に似てる』って言われていたことが残ってますね…。良くて“ウーパールーパー”とか」

本田「!?」

岡山「(畳みかけるように)あと“クワガタ”とか」

本田「えっ!? クワガタムシってことですか?」

岡山「クワガタムシです。あと、漢数字の“二”とか、漢字の“谷”とか…。今はこうして楽しく話せますけど、当時はフリーズしてましたね」

本田「私は何だろうなぁ…。街を歩いていると勧誘されることが多くて、それ以来知らない人に話しかけられるのが怖くなっちゃいましたね」

──ゲームの中だと大丈夫ですか?

本田「はい! 実際の勧誘だと、もし腕をつかまれたりしたら怖いじゃないですか。怖いから無下な対応ができないけど、ゲームの中は『こんなに安全な世界はない!』って思うくらいです(笑)」

【プロフィール】


本田翼(ほんだ つばさ)
1992年6月27日生まれ。東京都出身。かに座。O型。2006年、雑誌の専属モデルとしてデビュー。10年から18年までは「non-no」のモデルを務め、現在は「MORE」のレギュラーモデルとして活躍中。主な出演作は、映画「アオハライド」「少女」「鋼の錬金術師」、ドラマ「恋仲」「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(ともにフジテレビ系)、「奥様は、取り扱い注意」(日本テレビ系)、「わにとかげぎす」(TBSほか)など。19年には映画「空母いぶき」が公開予定。

岡山天音(おかやま あまね)
1994年6月17日生まれ。東京都出身。ふたご座。AB型。2009年、「中学生日記」(NHK)の転校生シリーズ「少年は天の音を聴く」で俳優デビュー。最近の主な出演作は、映画「ポエトリーエンジェル」「愛の病」「空飛ぶタイヤ」「オズランド」「銃」、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」、ドラマ「貴族探偵」(フジテレビ系)、「ゼロ 一獲千金ゲーム」(日本テレビ系)など。ドラマ「I”s アイズ」(BSスカパー!)、「デザイナー 渋井直人の休日」(テレビ東京ほか)が放送中。3月9日に映画「きばいやんせ!私」が公開予定。

【番組情報】


「ゆうべはお楽しみでしたね」
MBS 日曜 深夜0:50~1:20
TBS 火曜 深夜1:28~1:58
※ほか、HBC、ITV、SBSなど全国各局で放送中(https://www.mbs.jp/yutano/#onair

取材・文・撮影/宮下毬菜(TBS担当)

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