バルセロナは21日、元ガーナ代表MFケビン・プリンス・ボアテングがレンタル移籍で加入することで、サッスオーロと合意に至ったと発表した。なお、契約期間は今季終了までで、契約内容には800万ユーロ(約9億9000万円)での買い取りオプションが組み込まれているとのこと。入団会見は22日に行われる予定となっている。
現在31歳のボアテングはドイツ出身で、同国の各年代代表でプレイしたが、A代表では自身のルーツであるガーナ代表を選択。2度のW杯出場を果たしており、2010年に開催された南アフリカ大会では、ラウンド16でゴールを記録するなどベスト8進出に貢献した。また、バイエルン・ミュンヘンでプレイするドイツ代表DFジェローム・ボアテングは異母兄弟である。
クラブではヘルタ・ベルリンでプロとしてのキャリアをスタートさせると、これまでトッテナムやドルトムント、ミラン、シャルケ、フランクフルトなど計10クラブを渡り歩いており、2015年後半には半年間の無所属も経験している。ミラン時代には本田圭佑と、シャルケ時代には内田篤人と、フランクフルト時代には長谷部誠とプレイしており、日本人選手とも関わりが深い。今季からは、戦いの舞台を2年ぶりにイタリアへ戻し、サッスオーロへ加入。ここまでリーグ戦13試合に出場して4ゴール2アシストを記録していた。
若い頃には悪童と呼ばれ、素行の悪さが目立つ一面もあったが、年を重ねるごとに落ち着き始めたボアテング。近年はこれまで本職としてこなかったFWを務めるなど複数のポジションをこなし、チームへの貢献度も高い。欧州のトップクラブで再び輝きを放つことができるのか。