開発計画に市民団体歓迎 向ケ丘遊園跡地、25日意見交換

 向ケ丘遊園跡地(川崎市多摩区)の開発計画を小田急電鉄が公表したことを受け、市民らでつくる「向ケ丘遊園の緑を守り、市民いこいの場を求める会」(代表・薬袋奈美子日本女子大教授)は、歓迎する旨の声明文を発表した。25日に新年会を兼ねた意見交換会を開き、開発への期待と思いを語り合う。

 同社は昨年11月、跡地に温浴施設エリア、商業施設エリア、キャンプなどができる自然体験エリアの3ゾーンを整備する計画を示した。2024年3月までの完成を目指し、今後、環境アセスメント手続きを進めるとしている。

 巨大マンション計画などに反対してきた同会は声明文で「豊かな緑を市民が共有し、誰もが立ち入れる憩いの場にしてほしいと願ってきた会の方向と一致する」と歓迎。同会の松岡嘉代子事務局長は「環境アセス方法書の内容によると、跡地のほぼ全域の緑が守られる。これが実現されれば、足かけ17年にわたる市民の願いが実ることになる」と話した。

 意見交換会は25日午後5時半から、多摩区登戸の登戸南町会会館で。会費は500円(資料代など)。問い合わせは、松岡事務局長電話090(7201)8397。

3エリアに分けられた向ケ丘遊園の跡地利用計画のゾーニング図(小田急電鉄提供)

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