「世界の記憶」登録1周年記念 朝鮮通信使の足跡伝える所蔵品公開

 「朝鮮通信使に関する記録」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」登録1周年を記念し、23日、長崎市立山1丁目の長崎歴史文化博物館で特集展が始まった。
 県、同館主催、長崎新聞社など後援。朝鮮通信使は江戸時代に計12回、朝鮮王朝が日本へ派遣した使節団。海路で対馬、壱岐、瀬戸内海を経て、関西から陸路で江戸へ向かった。
 同展では県外で昨年度見つかった絵巻「朝鮮人行列図」をはじめ、ユネスコに登録された本県の資料計6点(複製含む)、韓国・釜山博物館の所蔵品など約40点を展示。両国の文化交流の足跡を伝える。
 歴文博の担当者は「日本と朝鮮は絵画など互いに影響を与え合っていた。そういう点にも思いをはせながら見てほしい」と話した。展示は3月17日まで。

朝鮮通信使に関する貴重な資料が並ぶ会場=長崎歴史文化博物館

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