器と手打ちそばを楽しんで 川棚「一念窯」 尾田さん、ランチ提供

 長崎県東彼川棚町三越郷で工房「一念窯」を構える女流陶芸家、尾田芳炎さんが、自ら作った器で、手打ちそばなどの料理を味わってもらう「ほのぼの味陶芸」を始めた。毎週金、土、日曜の正午から午後3時まで同窯の美術ギャラリーで、手作りランチを提供する。
 尾田さんは、自分の作品を料理とともに楽しんでもらおうと、3年ほど前から町内のそば打ち教室に通い、腕を磨いた。「土こね55年、そばこね3年」と笑う。昨年末に教室の講師に「工房に来たお客さんにそばを食べてもらいたい」と相談し、了解を得た。大みそかには知人らに、年越しそば約20人前を振る舞い自信を得た。
 ランチは、そばと月替わりのおかず、デザートとコーヒーが付いて1300円。おかずが付かない800円のメニューもある。尾田さんは「料理はもちろん、器を見たり、触ったりして五感で味わってほしい」と話している。ランチは予約もできる。同窯(電0956・82・3363)。

手打ちそばのセットを手にする尾田さん=川棚町

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