アジアNo. 1を決めるAFCアジアカップ準々決勝が24日に行われ、日本代表がベトナム代表との一戦に臨んだ。
青山敏弘が無念の負傷離脱、武藤嘉紀が累積で出場停止とベンチメンバーに一抹の不安を抱える日本。それでも、でん部の負傷で3試合欠場していた大迫勇也が順調に回復を見せるなど、一縷の希望を残しベトナム戦に挑んだ。平均年齢が全チームで一番若く、豊富な運動量で勢いよくゴールを狙ってくるのベトナム。対する日本は、直近のサウジアラビア戦でクリーンシートを達成したディフェンスラインが確実に対応することでベトナムの攻めを停滞させ、ボールをキープする時間が増えていく。するとセットプレーから日本に決定機。左サイドからのCKから柴崎岳がクロスを上げると、キャプテン吉田麻也がヘディングシュートでネットを揺らす。先制点かに思われたが、準々決勝から導入されたVAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）で吉田のハンドがあったとして、得点は取り消しとなった。
傾きかけたゲームの流れを失いたくない日本は、後半に入ると敵陣でプレーする時間を増やし好機を伺う。前線の細かいパス回しでDF陣を翻弄すると、ペナルティエリア内でドリブルを仕掛けた堂安律が相手に倒される。一度はプレー続行となったが、VARで検証した結果PKの判定となり、倒された堂安自らがこのチャンスをしっかりと決め、57分に日本が待望の先制点を奪取する。その後はうまく交代枠を利用して相手に脅威を与え続け、ベトナムにゴールを許さずタイムアップ。2試合連続の無失点勝利で、日本が準決勝進出を果たした。
