昨年のロシアワールドカップでドイツ代表はグループステージ敗退の屈辱を味わったが、この時批判を浴びたのが守護神マヌエル・ノイアーだった。ノイアーは負傷から復帰してワールドカップへ間に合うよう調整してきたのだが、以前のようなパフォーマンスではないと指摘されていた。
その一方で、昨季はバルセロナでGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが好パフォーマンスを見せていた。ネームバリューならノイアーが上かもしれないが、シーズンを通してのパフォーマンスを考えればテア・シュテーゲンを正守護神にすべきと考えていた人も多かったはずだ。ドイツ代表監督ヨアヒム・レーヴは最後までノイアーを信頼したが、あの判断が正しかったのかは未だに疑問が残っている。
しかもレーヴはEURO2020でもノイアーの状態が良い場合は守護神として起用する考えを明かしており、その信頼は厚い。これはテア・シュテーゲンからすれば面白くないだろう。独『Sport Bild』によると、テア・シュテーゲンはレーヴの考えが変わるまで努力を続ける考えで、ロシアワールドカップでの序列にも満足していないことを明かしている。
「レーヴが僕を1番と判断するまで奮闘したいね。昨季も非常に良いシーズンだったと確信していたんだ。だからこそ、レーヴの判断を聞いた時は残念だったよ」
ノイアーは今でもバイエルンのゴールマウスを任される存在で、まだまだトップレベルの選手だ。EURO2020までトップレベルを保つことは可能なはずだが、テア・シュテーゲンはその牙城を崩せるのだろうか。ドイツでは今後も豪華すぎるGK争いが行われることになる。