リバティ・メディア、F1中国GPの年2回開催に前向き。マイアミでのレースも諦めず

 F1の商業権保有者であるリバティ・メディアは、将来のいずれかの時点で中国でふたつ目のレースを開催する計画を発表した。

 2020年にベトナムのハノイがF1カレンダーに追加され、F1は今後アジアでの存在感を増すことになる。しかしながら中国は、リバティが現在グランプリレースの人気を高めたいと考えている地域である。

 上海は2004年から中断することなくF1を開催しているが、中国はふたつ目のレースを開催するための広大な地域と商業市場を有している。ただし、F1は開催会場がどこになるかは明らかにしていない。

「中国での第二のレースを、ぜひとも開催したいと思う」とF1のグローバル・スポンサーシップ部門責任者を務めるマレイ・バーネットはXinhuaに語った。

「すでにスケジュールが密になっていることもあり、おそらく短期的なものにはならない。だが中国でもうひとつのレースを開催する道を見つけたいと考えている」

「当地での関心をより高めるために、多くの異なる事柄を検討している。上海での3日間だけというのはもったいない話だ」

「我々は年間にわたって中国で存在感を示し、大きなファン層を築き上げるために、地元により関与する必要がある」

 F1経営陣の中国に対する長期にわたる関心は、もうひとつの潜在的巨大マーケットであるアメリカで、ふたつ目のレースを開催したいとする彼らの希望と似たところがある。

 マイアミでの市街地レース計画は保留状態となっている。イベント費用と地域の混乱について地元の反対があり、マイアミ市委員会は計画を“無期限の延期”としなければならなかった。

 昨年末、F1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、フロリダの“マジックシティ”での市街地レースは、いまもF1の計画に含まれていると主張した。

「確かにマイアミは素晴らしいプロジェクトであるとの確信を持っているが、そこだけに取り組んでいるわけではない」とキャリーは語った。

「交渉は続いている。市街地サーキットとなると、まとめなければならない多くの利害関係があり、時間がかかるのだ」

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