バルセロナがアヤックスからMFフレンキー・デ・ヨング獲得を発表したが、デ・ヨングは単なる補強ではない。バルセロナの哲学を続けていくうえで重要なカギを握る選手なのだ。
デ・ヨングは来季からチームに合流する予定となっており、英『Daily Mail』はデ・ヨングがシャビ・エルナンデスが着用していた番号として知られる6番を任されるのではないかと見ている。シャビはバルセロナにとって特別な選手であり、バルセロナのポゼッションを軸としたスタイルを作るうえで絶対に欠かせない存在だった。
また、デ・ヨングはセルヒオ・ブスケッツの後継者候補でもある。アンカーを務めるブスケッツは現在30歳になっており、まだ数年はトップレベルのパフォーマンスを維持できるだろう。それまでデ・ヨングはインサイドハーフでシャビと同じ役割をこなし、時期がくればブスケッツ2世となる。バルセロナのアンカーは適役を見つけるのが極めて難しいポジションで、センターバックでもプレイ可能とされるデ・ヨングは理想的な候補者の1人と言えよう。
当面はアンカーにブスケッツ、インサイドハーフの一角にイヴァン・ラキティッチが入り、デ・ヨングはMFの3番手としてアルトゥール・メロとインサイドハーフの残り1枠を争うことになると予想される。アルトゥールもシャビ2世と呼ばれる選手だ。将来的にデ・ヨングがアンカーを務め、アルトゥールがシャビ2世の評価を確立してインサイドハーフでゲームを組み立てることができれば理想的だ。
デ・ヨング獲得にかかった費用は7500万ユーロとされているが、将来的なビジョンを考えれば納得できるというものだ。21歳のデ・ヨングにかかる期待はかなり大きく、バルセロナの哲学を守っていく選手になることが求められている。