NHKラジオ第1「東京03の好きにさせるかッ!」ゲスト・大竹まことが東京03に熱望していることとは?
日々、NHKのテレビの番組情報を追っている記者が、初めてラジオ番組に潜入! 記念すべき(?)第1弾は、「東京03の好きにさせるかッ!」(NHKラジオ第1)。今や単独ライブチケットがなかなか取れず、プラチナ化している実力派のお笑いトリオ・東京03(豊本明長、飯塚悟志、角田晃広)がゲストを招き、日頃感じる“イライラ”や“あるある”をラジオコントにして笑い飛ばす番組です。今回は、1月29日放送の午後8時台にゲスト出演される大竹まことさんの収録に直撃しました!
──大竹さんのゲスト出演が実現してうれしかったそうですが、東京03にとって大竹さんが所属するコントユニット・シティボーイズ(大竹、きたろう、斉木しげる)はどういった存在ですか?
飯塚「シティボーイズさんは僕らの憧れです。ずっと見てきたんで。単独ライブの間にVTRを入れたりする形もシティボーイズさんが最初につくっていますよね。それを僕らが追い掛けていて」
大竹「あれは最初3人でコントやっていたから、着替えやオープニングの時に何にもできないって分かって、それじゃあ映像をっていうつなぎの映像から始まったんだけど、みんなやってるね」
飯塚「みんなやっています。憧れの方です」
──同じくシティボーイズの斉木さんやきたろうさんについてはいかがですか?
飯塚
「斉木さんは僕らが昔ラジオやっていた時に来ていただいたことがあるんです」
大竹
「失敗しただろ?(笑)」
飯塚
「そんなことはないです。的は射てない感じでしたけど(笑)」
一同
「あははは(笑)」
大竹
「あいつは使い方次第なんだよ。うまく使ったらめちゃくちゃ面白いんだけど、そうじゃない時はもう…ね。どこの素人が来たのかと。ずっとしゃべってる」
飯塚
「なるほど。きたろうさんはひょうひょうとしていて、本音で語ってくれなさそうだなってイメージがありますね」
一同
「あははは(笑)」
──今回は、「間が空く上司」というラジオコントで、取引先の間が空く上司役を大竹さん、その部下役を豊本さん、契約してもらうために暴言を吐く会社員役を角田さん、それをドキドキしながら見つめる同僚役を飯塚さんという配役でしたが、やってみていかがでしたか?
大竹「コントは“間”だからね」
飯塚「そう言いますよね」
大竹「“間”が取れたら一人前だからね。ここ(東京03)も完璧な良い“間”を持っているから」
飯塚「いやー、ありがたい」
大竹「豊本がね、日常生活でな…」
一同「あははは(笑)」
飯塚「問題がありますからね」
大竹「うちの斉木と一緒だよ。あいつもね、人間的には借金漬けみたいになっていたから」
飯塚「そうなんですね。このポジションの人はそうなるんですね」
大竹「顔はいい顔しているでしょ。うちの斉木もめちゃくちゃいい顔していたから」
飯塚「ハンサムですよね」
角田「ハンサムにろくなやついないんだな(笑)」
豊本「そんなことないだろ」
飯塚「(それを言ったら)斉木さんもろともだからな(笑)」
──ラジオコントも通常は何回か収録すると思うのですが、今回はテンポ良く一発でコントを撮り終わったので驚きました。
大竹「あ、びっくりした? 俺もびっくりした(笑)」
飯塚「僕らもびっくりしました」
角田「まさか一発で終わるとは思わなかったですね」
大竹「一発は楽だよね~。でもね、一発がたぶんいいんだよ。どこでもテイク1だよね。映画もいろんなふうに何回も撮られるけれども、結局テイク1を使うよなって思うよね」
──本当に芸達者な皆さんだからこそ、一発OKだったと思います。さて、東京03もシティボーイズもトリオですが、トリオコントの魅力は何でしょうか?
大竹「トリオはね、ある意味、限界なんですよ。3人で出ようと2人で出ようと払う方のギャラって意外と変わんないわけ。だからある意味3人以上はもう分けられない(笑)。3人が限界なの。これが4人になると食えなくなるのね」
角田「暮らしていけないですよね」
豊本「あははは(笑)」
飯塚「今、限界について語られましたけれども、状況設定やバリエーションはコンビより増えると思いますね。4人は確かに多すぎる気がします。もてあます」
角田「東京03が3人になる時に2人よりは、もう1人いると設定がいろいろ広がるなって言っていたのを覚えていますよ」
豊本「話が平行線になっちゃうから1人いたらあとは…」
大竹「でも1人は大体黙っているよ。うちの斉木も黙っている。けど大ネタに使えるっていうね」
飯塚「存在感ありますよね」
大竹「うちの斉木なんかはね。だから最後の方になってくると俺ときたろうが前振りして『さあどうぞ!』みたいな感じで(お膳立てすると)斉木が出てきて。俺ら小間使いみたいな感じになってるよ」
角田「豊本がそういう感じになってきてますね。こっちは声を張ってからして『はいどうぞ』で、ちっちゃい声で言ってウケて」
大竹「そうそうそうそう」
豊本「ちっちゃい声って(笑)」
飯塚「文句になっちゃってる…(笑)」
豊本「そういう役なんですよ」
──大竹さんは東京03のことをどういう感じで見ていらっしゃるんですか?
大竹「今もすごいけどめちゃくちゃすごくなってほしいよ。もっとだよ! 全然できそうだもん」
豊本「えー?」
飯塚「ありがたい」
角田「ほんとですか?」
大竹「ほんとにできそうだもんね。まあ、豊本の私生活の問題はあるけども」
豊本「世が世なら大竹さんも…」
大竹「何? そのしっぺ返しは(笑)」
豊本「あははは(笑)。時代が違うだけですよ~。やったことは悪いですけども」
大竹「やっぱり思うけども、対処の仕方は本当に大事だと思うよ」
角田「確かに大竹さんの対処の仕方のイメージ分からないですけど、上手そうですよね」
大竹「俺は対処の仕方は何にもない時から考えてたの」
飯塚「完璧ですね、じゃあ何かあっても大丈夫ですね」
大竹「実際にそんなことになった時に使えるかどうか、話は別。真摯(しんし)に対応するしかないなってことだよね。そういう時は」
──そういう問題さえなければ東京03はもっと大きくなるということでしょうか?
大竹「いやいや、そういうのもあっていいんだよ。もう1回くらいあってもいいんだよ、別に」
豊本「いやですよ」
角田「あるんだろ、ほんとは」
豊本「ないよ」
大竹「ひどい目に遭うのは大事なんだよ。何にもなく来ちゃったらいろんなことが止まっちゃうわけだから。偉そうにじじいだから言わせてもらうけど、もう壁だらけだから。それをどんどん乗り越えていって。考えようによっては、最初の壁を乗り越えたってことだよ。いろんな壁を切り抜けていったらすごくなるんじゃないの? 俺たち以上になると思うよ。俺はそういうふうになってほしいんだ。東京からそういうやつらが出てほしいの。それはね、(ビート)たけしさんだって思ってるよ。笑いの本場・大阪があるけども、知の限界みたいな創造的な笑いが東京から出てきてほしいっていうのは、東京で育った俺たちやたけしさんなんかみんなの願いだから。これはもうお前たちしかいないんだから」
飯塚「いや、頑張ります。ほんとありがたいお言葉いただきました。来てよかった」
──話は変わるんですが、シティボーイズさんの新作公演を見たいです!
大竹「斉木はやる気満々なんだよね。きたろうさんがね。『おじいさんたちは舞台で立っているだけでやってくれればそれで面白いんですよ』ってよく言われれるんですけど、んなわけないだろ。立っているだけでいいなら俺だってやるよ(笑)」
飯塚「あはは」
大竹「立っているだけじゃ駄目なんだよね、やるからには。どんどん体がきかなくなってくるけど面白いこと考えてやりたいなって気持ちはまだちょっと残っていますよ」
一同「おおおっ!」
大竹さんの東京03に対する熱い思いが伝わってくる取材となりました。そんな思いを知った東京03のお三方がこれからどんな活躍をするのか、注目です。また、最後には大竹さんがシティボーイズの舞台の復活についてにおわせてくださるサプライズも…! 個人的にもぜひ舞台復活を希望します!! さらに、ラジオのスタジオトークでは斉木さんやきたろうさんのエピソードに加え、シティボーイズが昔居た事務所・人力舎(現在、東京03の事務所)の知られざるお話なども満載。ラジオコントと共にスタジオトークもお聞き逃しなく!
NHK担当 K・H
【番組情報】
「東京03の好きにさせるかッ!」
NHKラジオ第1
1月29日 午後8:05~9:55(中断ニュース・天気あり)