【甲府市長選】新人 野尻正樹氏 VS 現職 樋口雄一氏の一騎打ち

1月20日に告示された甲府市長選には、共産党公認で新人の野尻正樹(のじり・まさき)氏(70)、自民、立憲民主、国民民主、公明が推薦、社民が支持する現職の樋口雄一(ひぐち・ゆういち)氏(59)の2名が立候補しました。投開票は1月27日に行われます。

今回の選挙は樋口市政の是非、人口減対策、医療・福祉対策、8年後に開業予定のリニア中央新幹線新駅の周辺整備の是非などが主な争点と考えられます。

福祉が花開く甲府市実現のため、いのちとくらしを守る政策を。新人 野尻正樹氏

野尻氏は甲府市出身、日本大学商学部卒業。大蔵省関東財務局に入庁し2009年に財務省関東財務局を定年退職しました。全財務労働組合東京支部書記長、全財務労働組合甲府支部支部長などを歴任しました。現在は日本共産党伊勢住吉支部支部長を務めています。

野尻氏は自らのホームページにおいて「市政政策大綱-のじり正樹がめざす市政」を公表しています。

1.命を守り、社会保障の充実と負担軽減をめざします
①高すぎる国民健康保険料を引き下げます。
②介護保険の負担を軽減し、高齢者施策を充実します
③障害者の負担を軽減し、生活と自立を支えます
④生活保護行政
⑤市営住宅の新増設に取り組みます
⑥公共交通の充実をめざします

2.子育てを応援し、若い世代が住み続けられる街をめざします
①子どもの医療費助成制度の対象年齢を高校3年生世代まで拡大します
②安心して子どもを産み育てられるように、仕事と家庭生活の両立を支援します
③30人学級の拡大など教育条件整備をすすめます
④父母負担の軽減に取り組みます
⑤給付型奨学金制度を創設します。
⑥児童館など「子どもの居場所づくり」に取り組みます
⑦若い世代の定住を促進します

3.雇用と地域経済を守り、中小零細企業、農林業、地場産業を応援します
①「内発型地域経済循環」(地域内再投資)の確立と、「小規模・中小企業振興条例」を活かして地域経済を興します
②住宅リフォーム助成制度を復活します
③「公契約条例」の制定で労働者の賃金・労働条件を保障します
④安定した雇用拡大と、「ブラック企業」「ブラックバイト」の根絶など労働行政の充実します
⑤農林業を基幹産業として位置づけ応援します
⑥観光を振興します

4.防災計画の充実や消防力の強化で、安心・安全の街づくりをすすめます
①「地域防災計画」の見直しと住民との共同
②常備消防力の強化と消防団への支援を強めます

5.「核兵器廃絶平和都市宣言」の息づく平和行政をすすめます

市民の声を原点とし、ネットワークを活かした市政運営を。現職 樋口雄一氏

樋口氏は甲府市出身、専修大学経営学部卒業。全労済山梨県本部に勤務し、生命保険等の営業に従事しました。1999年に山梨県議選に初当選、2001年には参院選に出馬するも落選。2003年の県議選に再選し、続く2007年に3期目、2011年に4期目の当選を果たしました。2014年に県議を辞職し、2015年の甲府市長選に初当選。今回は再選への挑戦となります。

樋口氏は「笑顔あふれる甲府の街に元気をプラス」をスローガンに以下の政策を掲げました。

〇「こども輝くまち」を創る
・くらしと学びの応援創り……子どもの育み応援の拡充、質の高い学校教育の展開
・たくましさ創り……健やかな心身の育成、夢や想いを伝え・行動する機会の創出

〇「健康といきがいのまち」を創る
・健康の好循環創り……『元気 City こうふ』の創造、多角的な連携の推進
・いきがいときずな創り……いきがい発見の応援、『きずな』による地域の創造

〇「女性活きいきのまち」を創る
・活躍創り……参画し交流する機会の創出、個性・能力を活かした活躍の場の創出
・ライフ・デザイン創り……多彩なライフスタイルの応援、多様な働き方の応援

〇「潤いと活力あるまち」を創る
・地域産業・未来産業創り……地場・おもてなし産業の振興と賑わいの創出、新産業・未来産業の応援
・未来へと続く住みよい暮らし創り……リニア時代を見据えた都市環境の創出、安全で快適な生活環境の創出

〇「故郷が好きなまち」を創る
・『こうふ愛』創り……歴史と伝統・文化の継承、シティプロモーションの強化
・新たな宝創り……昔と今をつなぐ街の創出、未来を託す人財の育成

〇「世界がつながるまち」を創る
・グローバルな人材創り……地域などでの国際交流の推進、国際教育の充実
・海外活力による賑わい創り……外国人へのおもてなしの推進、外国人の就学・就職支援の推進

〇「タフで優しい市役所」を創る
・成長する人材と組織創り……ガッツある人材の育成、アクティブな組織への進化
・協働して未来に進む市政創り……協働の推進と『見える化』の徹底、効率的で健全な自治体運営の確立

甲府市長選挙の投開票は1月27日(日)に行われます。4年に1度しかない、市長を選ぶ貴重な機会です。ぜひ投票所へ足を運んでください。期日前投票や当日の投票所については甲府市選挙管理委員会のページをご確認ください。

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