幕末維新期の戊辰(ぼしん)戦争で大村藩から援軍として秋田に出征し、15歳で戦死した濱田謹吾の生きざまを描いたミュージカル「俺(おい)はサムライ・ドラマー!~浜田謹吾ものがたり~」が23日から3日間、大村市幸町のシーハットおおむらで上演され、大村市内全6中学校の1、2年生約2千人が鑑賞した。
大村市教委の「心と郷土愛を育むミュージカル鑑賞事業」の一環。「サムライ・ドラマー!」は戊辰戦争150年を記念し、大村市の姉妹都市、秋田県仙北市を拠点に活動する劇団「わらび座」が制作した。仙北市では昨年11月からことし3月まで公演されている。
ミュージカルは過酷な戦争の中、謹吾が懸命に太鼓をたたき、「親切な角館(秋田)の人たちを守り抜きたい」と夢を抱く物語。笑いあり、涙ありのステージに、鑑賞した中学生たちは盛んな拍手を送った。
西大村中2年の島田直人さんは「(謹吾は)自分と同じ若さで戦争に行き、とても怖かったと思う」と感想を話した。