ドローン使いハウス洗浄 平戸で試験飛行

 長崎県佐世保市江迎町の「Flight PILOT」(川上貴之社長)は25日、小型無人機ドローンで洗浄剤を散布し、ビニールハウスの屋根を洗う初の試験飛行会を平戸市田平町で実施した。

 ドローン操縦士の育成や空撮などを手掛ける同社。ハウスの屋根に付いた花粉や鳥のふんは取れにくいため、農家の労力を減らそうと約1年かけて、防除力が強く環境に配慮した洗浄剤を8種、開発した。ドローンを使った洗浄剤の散布はモデルケースがなく、同社は特許を申請している。

 試験飛行会には関東を含め県内外から約50人が参加。約10リットルの洗浄剤を積載できるドローンを使い、約4メートルの高さからハウスの屋根に約10分間散布。参加者はハウスの中などから汚れの落ち具合を確認していた。川上社長(43)は「農家の役に立てれば」と話した。

ドローンを使った洗浄剤の散布を見守る参加者=平戸市田平町

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