就労体験の効果を語る 女性参加者が横浜で報告会

 学校や職場でのつまずきなどから働くことができない若い女性向けの就労体験施設「めぐカフェ」の参加者の追跡調査報告会が26日、同カフェのあるフォーラム南太田(横浜市南区)で開かれた。過去の参加者や支援者らが、就労体験の効果や求められる支援について意見を交わした。 

 カフェは、横浜市男女共同参画推進協会が2010年に開設。あいさつや体調管理など社会参加に必要なスキルの習得と、人と一緒に安心して働くことを体験する場で、17年度までに122人が参加した。

 報告会では就労体験参加者による座談会が行われ、体験がどう役立ったかなどかが語られた。

 現在、飲食店のアルバイトと手作りアクセサリー販売をする20代の女性は「自分がどこまでできるかを知りたい」と16年に参加した。「女性限定の場で、相手にどう思われるかを気にせず、分からないことなどを聞ける雰囲気があった」と振り返った。

 40代の女性は「カフェに参加して就労支援団体とつながり、体験後も自分の現状を話して整理する時間が持てた」と効果を説明。現在は体調のいいときに家事支援の有償ボランティアをしており、「家族以外のセーフティーネットを見つけた」と笑顔で話した。

 また、支援者らによるパネルディスカッション、就労体験参加者調査の結果発表も行われた。

報告会では、座談会やパネルディスカッションが行われた=横浜市南区のフォーラム南太田

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