なぜイグアインはナポリで爆発したか サッリが導入していた”勝ち点制練習”

ナポリで共闘したサッリとイグアイン photo/Getty Images

チェルシーへの加入が発表されたFWゴンサロ・イグアインはレアル・マドリードやユヴェントスでプレイしてきたワールドクラスのストライカーだが、これまでのキャリアの中で最も良い状態にあったのはマウリツィオ・サッリが指揮していたナポリ時代だ。2015-16シーズンにはセリエAの得点記録を更新するリーグ戦36得点を記録し、サッリとの抜群の相性の良さを披露した。

サッリのスタイルとイグアインの特長が合ったからこその得点量産だったのだろうが、イグアインが爆発したのはそれだけが理由ではない。サッリがトレーニングから上手くイグアインのことをコントロールしていたのだ。

英『Daily Mail』によると、ナポリ時代のサッリはトレーニングの最後にミニゲームをすることが多かったという。チームは毎回入れ替えるのだが、勝ったチームの選手には勝ち点3が与えられる。負けたチームの選手はゼロだ。そのほかのトレーニングでも勝ち点が与えられることがあり、各選手が獲得した総勝ち点数がドレッシングルームの壁に貼り出されるのだそうだ。このチーム内勝ち点ランキングでイグアインはトップを目指し続けていたという。

トレーニングにポイント制を導入することで競争意識を生み、トレーニングへの集中力を高めることができる。サッリのやり方にイグアインは合っていたのだろう。イグアインのモチベーションをどう上げていくのか、そのコントロールをサッリは理解している。チェルシーでもサッリ流でイグアインが爆発することに期待だ。

© 株式会社FACTORIES