青少年ピースボランティアが英語で長崎の被爆遺構ガイド

 平和について学び、発信する「青少年ピースボランティア」のメンバーが26日、長崎市内で被爆遺構の英語案内に初めて挑戦した。
 同ボランティアは毎年8月に同市内で開く「青少年ピースフォーラム」で、全国から集まった小中学生らのガイド役を務めているが、英語での案内は初めて。2017年11月に完成した英語版のガイドブックを活用した実践の場として、高校生と大学生のメンバー19人が参加。韓国、台湾、ネパール出身の留学生8人を招いた。
 この日は自己紹介やゲームをした後、約1時間かけて旧長崎医科大学門柱と浦上天主堂を巡った。各遺構の前では、当時の写真を示しながら英語で説明。韓国出身で長崎大水産学部の大学院生、林東薫(イムドンフン)さん(33)は「写真と見比べながら説明が聞けたので、理解が深まった」、説明役の活水高2年、村上文音さん(17)は「長崎で起きたこと、記憶をここだけにとどめず、広く発信したい」と話した。
 戦争や核兵器についての思いや、それぞれの国の文化や習慣などについての意見交換や考え方を共有する交流会もあった。

ガイドブックを活用し、英語で案内するピースボランティア=長崎市坂本1丁目、旧長崎医科大学門柱

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