音楽とダンス、世代超え 20回の節目 24団体参加 川崎

 地域や世代間の交流を目的にした音楽とダンスの祭典「In Unity(インユニティ)2019」が27日、川崎市中原区のエポックなかはら(市総合福祉センター)で開かれた。地域のボランティアなどに支えられ、節目の20回目を迎えた今回は、過去最多の24団体が参加。ゴスペルやダンスなどで来場者を楽しませた。

 オープニングを飾ったのは、公募で市民60人が集まった「ゴッパチ!!コーラス隊」。ゴスペルソングを披露し、会場を盛り上げた。3回目の出演を果たした会社員大和田健治さん(54)は「みんなで同じことを成し遂げること、全力で歌う爽快感は何事にも代え難い」と満足そうに笑った。

 子育て世代の母親が参加するダンスチーム「KSG25」は引退公演として舞台に立ち、AKB48の人気曲「恋するフォーチュンクッキー」などに合わせ、全力で踊りきった。

 幼稚園の謝恩会の出し物としてダンスに取り組んでから8年。パートの山田貴子さん(45)は「音響や照明など、私たちにとって最大のステージ。最高の舞台で楽しく踊れた」と声を弾ませた。

 イベントは当初、アマチュアミュージシャンらに発表の場を提供することをメインに、若い世代が準備するライブコンサートとして始まった。今は内容も参加団体も広がっており、中原区民らでつくる実行委員会の小川竜児委員長(49)は「今後も人や地域、世代がつながる器として、発展していけたらいい」と話した。

オープニングでゴスペルを披露した「ゴッパチ!!コーラス隊」=川崎市中原区のエポックなかはら(市総合福祉センター)

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