石木ダム賛否 公開討論会を 市民団体、街頭で訴え

 石木ダム建設計画に反対する長崎市の市民団体「石木川の清流とホタルを守る市民の会」(代表世話人・戸田清氏と西中須盈(みつる)氏)は27日、同市浜町のアーケードで、賛否双方の意見を聞く公開討論会開催を事業主体の県に求める署名活動をした。
 この署名は、環境保護に積極的な米アウトドア衣料大手パタゴニアが2017年から展開。同会も協力している。
 この日は会員約10人が署名を募り、ダムの必要性を否定するチラシも配った。昔ながらの里山風景が広がる水没予定地の東彼川棚町川原(こうばる)地区の写真も展示した。署名に応じた市内の男性(69)は「佐世保の水は十分足りていると聞く。なぜ美しい自然を壊してまでダムを造るのか」と疑問視した。

市民に署名を求める会員(右)=長崎市浜町

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