「打倒・2強」を目指すレイズ ゾブリスト呼び戻しを検討か

ア・リーグ東部地区において、レッドソックスとヤンキースの「打倒・2強」を目指すレイズは、今オフすでにチャーリー・モートン、マイク・ズニーノ、ヤンディ・ディアス、アビサイル・ガルシアらを獲得。彼らがウィリー・アダメス、ジョーイ・ウェンドル、オースティン・メドウズ、ブレント・ハニーウェルといった若手選手たちと融合することで、2強と互角に渡り合えるチームを作ることを目指している。そんななか、タンパベイ・タイムスのマーク・トプキンは、チーム作りのラストピースとして、レイズがベン・ゾブリスト(カブス)の呼び戻しを検討する可能性があることを伝えている。

現時点でのレイズのチーム状況を考慮すると、さらなる補強に動く可能性が最も高いのはブルペンだろう。トプキンはレイズがクローザーを固定せず、ホゼ・アルバラード、ディエゴ・カスティーヨ、チャズ・ローらを併用していく方針であることを伝えているものの、昨季レイズのクローザーとして25セーブをマークしたセルジオ・ロモがまだ市場に残っている。ケビン・キャッシュ監督は「今チーム内にあるオプションを気に入っているよ」と現有戦力に満足している様子を示しているが、ロモと再契約を結ぶ可能性はゼロではないだろう。

一方、野手の補強としては、計算できる打者をもう1人ほどチームに加えておきたいところ。そこでトプキンは「ファンからの要望が多くなりそうな選手」として、かつてレイズに在籍したゾブリストの名前を挙げている。昨季のゾブリストは不振に苦しんだ2017年からの復活を果たし、打率.308、出塁率.378の好成績をマーク。内外野を守れるユーティリティ性も健在だ。今季の年俸は1250万ドルとそれほど高くなく、ゾブリストを獲得すれば未知数な若手選手に頼る場面を減らすこともできる。

カブスは大型補強のための予算を確保するためにゾブリストの放出に動く可能性があることが報じられており、ゾブリストのレイズ復帰は決して夢物語ではない。エバン・ロンゴリア、カール・クロフォードに次ぐ球団歴代3位のWAR32.9(FanGraphs版)をマークしている37歳のユーティリティ・プレイヤーが再びレイズのユニフォームを着てプレイする姿が見られるかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.