盗塁王・メリーフィールド ロイヤルズと4年間の契約延長へ

2015年にロイヤルズがワールドシリーズ制覇を成し遂げた翌年、ウィット・メリーフィールドはメジャーデビューを果たした。そして、ロイヤルズはメリーフィールドを自軍のロースターに抱えたまま、再びポストシーズン進出を目指そうとしていることが明らかになった。日本時間1月28日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ロイヤルズはメリーフィールドと4年1625万ドル+オプション1年で契約を延長することで合意に近付いているという。2023年の球団オプションが行使されると、5年間の総額は3000万ドルを超えるようだ。

2016年に27歳でメジャーデビューを果たしたメリーフィールドは現在30歳。メジャーでフルシーズン、プレイしたのは2017年と昨季の2年だけであり、まだ年俸調停権すら取得していない段階だ。つまり、今回の4年契約は年俸調停権取得前の1年と、年俸調停権取得後の3年をカバーする形となる。その4年間で保証されている金額は1625万ドルで、200万ドルの出来高が設定されている模様(詳細は不明)。また、メリーフィールドは2022年シーズン終了後にフリーエージェントとなる予定だが、2023年の契約は球団オプションとなっている。

すでに30歳ということもあり、再建期真っ只中のロイヤルズの将来的なチーム構想にフィットせず、トレードで放出される可能性が取り沙汰されていたメリーフィールドだが、デイトン・ムーアGMはメリーフィールドが長期にわたってロイヤルズの一員としてプレイする見込みであることを明言。今回の契約延長は、その言葉を具現化したものとなった。

2017年に打率.288、19本塁打、78打点、34盗塁、OPS.784をマークしてレギュラーに定着したメリーフィールドは、昨季も打率.304、12本塁打、60打点、45盗塁、OPS.806の好成績をマーク。192安打と45盗塁はメジャー最多の数字であり、2年連続でア・リーグ盗塁王に輝いた。ロイヤルズはメリーフィールドがチームに在籍する今後4~5年の間に、ポストシーズン再進出を目指すことになりそうだ。

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