島原そうめん パッケージを英訳 外国客へPR 島原農高生 地元製麺業者とコラボ

 長崎県島原市の県立島原農業高の生徒が、「島原手延べそうめん」の商品パッケージを英訳した。生徒らは「地元産品を世界にPRしたい」と意気込んでいる。
 英訳したのは、製麺業の山一(南島原市)の新商品パッケージ。同校は2011年から同社と商品開発などで「産学連携」に取り組んでいる。今回は、世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「原城跡」(南島原市)などを訪れた外国人観光客に特産品を知ってもらおうと、生徒が企画。パッケージの英訳は初めてという。
 生徒たちは放課後などを利用し、約3週間かけ、島原手延べそうめんの歴史やゆで方を英訳した。調理法表記や、元号「寛永」などの表現に試行錯誤。同校の外国語指導助手(ALT)らのアドバイスを受けながら、短く分かりやすい英文にした。
 商品は今月、南島原の同社直営店で販売開始。今後、島原城や島原駅など島原半島各地での販路拡大を目指す。英訳を手掛けた食品科学科3年の島田千晴さん(18)は「自分たちが訳した英語が商品に載って達成感がある」、生活福祉科3年の釘田美咲さん(18)は「母国にお土産で持って帰ってもらい、島原を知ってもらうきっかけにしてほしい」と話した。

パッケージの英訳を手掛けた島田さん(手前左)と釘田さん(同右)=島原農業高
商品パッケージの英訳文の一部

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