簡単に釣れて超楽しい!“タチウオフカセ”で入れ食い体験してみませんか タチウオ釣りにはどのようなイメージを持っていますか?仕掛けがめんどくさそう。初心者には難しのでは?なんて思っている方は多いと思います。でも実はタチウオ釣りはとても手軽で簡単、しかもエキサイティング。今回はタチウオを手軽に釣る仕掛けと釣り方をご紹介いたします。

タチウオ釣りをもっと簡単でエキサイティングに

皆さんは岸からのタチウオ釣りというと、どのようなイメージをお持ちですか?

仕掛けがややこしかったり、遠くに投げないと釣れないなど、ちょっと難しい印象を持っている方が多いと思います。

でも、今回紹介するのはお手軽・簡単でビギナーにもおすすめな釣り方。釣り経験の浅い方にもぜひ試していただきたく思います!

筆者の紹介

鈴木孝寿(28)。静岡県中部を中心にYouTubeのチャンネル「六畳一間の狼」でSUUとして釣り動画を配信するユーチューバー。

幼いころから釣りに夢中で、高校生の頃には学ランアングラーとして釣り場でちょっと有名だったことも(笑)

そんな釣り好きが高じて、釣具量販店に就職し様々な釣りを経験。今ではその時の知識や経験を活かし、動画やSNSで釣りの魅力を発信しています。

TSURI HACKでもライターとして活動開始! みなさんに釣りの楽しさをお届けできればと思っています!

本当に簡単!仕掛けはこんな感じ

タチウオフカセの仕掛けは簡単でシンプルなのが特徴。釣り場でササっと作れる上、パーツが少ないのでお財布にも優しいという優れもの。

シンプルながらも抑えるポイントはあります。一つずつ見ていきましょう!

必要なパーツはこちら

■小型水中ライト

■ハリス4~6号

■ゴム管

■タチウオ針

仕掛けの全体図

これがタチウオフカセの仕掛けの全体図。「え?これだけ?」という声が聞こえてきそうですが、たったのこれだけです。

ハリスは1メートルくらいを道糸に、電車結びや10秒ノットなどで結んでいただければOK。これからそれぞれのパーツの意味や、細かなセッティングを解説させていただきます。

【ライン同士の基本結束】電車結びのやり方を分かりやすく解説!
電車結びは、ラインとラインとを結ぶ基本的な結束方法。エギングやメバリングなどのライトソルトゲームから、タチウオジギングの細いリーダーと...

セットの仕方

水中ライトをセット

タチウオはキラキラしたものに興味を示す習性があるといわれるため、水中ライトで仕掛けの存在をしっかりとアピールしてタチウオを誘います。

水中ライトは様々な大きさや重さがありますが、タチウオフカセにマッチするのは小型のもの。特にハリスにゴム管を通して固定するタイプのものがとても使いやすいです。

針から水中ライトまでの距離は40~50センチくらいでOK。

筆者はキザクラのKz水中ライトのMサイズを使用。ゴム管を使って簡単にセットできるのでおすすめです!

ハリスにゴム管を通し針を結ぶ

タチウオの歯はとても鋭く、たとえスレに強いフロロカーボンでも簡単にスパッと切ってしまいます。

せっかく掛かったタチウオを逃がさないために、ハリスにゴム管を通してハリスを保護するのがおすすめです。

ゴム管は3センチくらいの長さでOK。夜光タイプのゴム管を使えばアピール力アップですよ!

ここで注意点!

タチウオ針はエサによって形状が大きく違うので注意が必要。

サンマやサバの切り身を使う場合は軸の長い大きな針を使い、キビナゴなどの小さな魚を丸々一匹付ける場合は、小さなキビナゴ専用の小さめのハリを使います。

エサによって針を使い分けることが好釣果への近道ですよ!

タチウオフカセの釣り方

タチウオフカセはエサ釣りだからといって、ただ投げて待っている釣りではありません。積極的にエサを動かしてタチウオを誘う「攻め」の釣りです。

誘い方から狙うべき場所まで順番にみていきましょう!

エサは切り身かキビナゴ

タチウオ釣りのエサは、サンマやサバの切り身やキビナゴを使います。

ハッキリとしたエサの使い分けはありませんが、筆者の場合はサンマの切り身を使用することが多いです!

もし10センチ以下の小さな魚を捕食している場合は、迷わずキビナゴを選択しましょう。

常夜灯周辺が狙い目

タチウオフカセの仕掛けはオモリを付けないので遠くに投げることができません。そのためタチウオが岸近くまで回遊してくる常夜灯周辺で釣りをするのがおすすめ。

潮通しのいい航路沿いに常夜灯があればベスト。タチウオが回遊してくる可能性が高い一級ポイントです!

キャストはやさしく♡

エサを付けたら沖に向かって仕掛けを投げ入れます。勢いよく投げるとエサが千切れてしまうことがあるので、投げるときは“優しく”を心掛けてください。

とくにキビナゴは千切れやすいので注意してくださいね!

くれぐれも写真のようにフルスイングすることのないように(笑)

誘いは中層から上を意識

仕掛けを投げ入れたらゆっくり沈んでいく水中ライトを眺めながら、水中ライトの光が見えなくなるまで沈めます。

光りが見えなくなったら竿を持ち上げて仕掛けを水面近くまで持ち上げます。

沈んでいく水中ライトを眺めながら待つ。→仕掛けを持ち上げる。→仕掛けを沈める。→を繰り返しながら手前までしっかりと誘います。

早アワセは×!しっかり送り込もう

アタリは手元に「コン」と伝わってきたり竿先を引き込まれたりと様々です。

タチウオはエサを完全に食い込むまで時間がかかるため、アタリが出てもすぐにアワセてしまうとハリ掛かりしないことがほとんど。

アタリが出てから少なくとも10秒くらいは時間をおき、しっかり食い込むまで待ちましょう。

でも切られちゃうんじゃ?

あんまり送り込み過ぎちゃうと飲まれて切られちゃうのでは? と思う方もいるかもしれませんが、ご安心ください。

切られないようにゴム管をセットしてあるのです!

アタリが出てからアワセるまでのドキドキ、アワセが決まったときに手元に伝わる重量感をお楽しみください!

回遊にハマって入れ食い体験

タチウオは群れで回遊することが多いため、アタリが出れば連続ヒットは当たり前。3時間以上入れ食い状態が続いた経験もあります!

水面でギラギラと小魚を追いかけ回す姿が見えたり、自分が投げ込んだエサに食いつく瞬間が見えるなんてことも……。

アワセのタイミングさえ掴めば、ビギナーでも爆釣がありえます!

どんな季節でも楽しめる

タチウオフカセにオフシーズンはありません! タチウオの回遊さえあればどんな季節でも楽しむことができる釣りです。

中でも釣りやすいのは夏~初冬にかけての水温が高い時期で、エサとなる小魚が多くそれを求めてタチウオも岸近くを回遊しやすくなる時期です。

SUUおすすめのタックルは?

軽い仕掛けを操り誘いながら釣りをするので、長すぎず軽い道具が使いやすいです。

特にメバルやアジをルアーで釣るためのライトゲーム用のルアータックルが扱いやすく、おすすめですよ!

竿先が繊細なので、タチウオのアタリを逃すことが少なく、軽い仕掛けの重さをしっかり感じることができます。

ラインは強度が高く、大型のタチウオが掛かっても安心なPEラインをチョイスしましょう。

0.3~0.8号くらいの太さがあれば十分です!

タチウオフカセのマスターになろう

タチウオフカセは簡単な仕掛けで手軽に狙うことができる釣り方で、しかも超エキサイティング。

アタリを手に感じてからアワセるまでのドキドキは一度味わうと病みつきになること間違いなし。

今釣れている場所を釣具店や釣果情報サイトでチェックして入れ食いを狙いましょう!
記事内撮影写真:SUU

© 株式会社スペースキー