【ラ・リーガ】レアルのエースは俺だ!ポストCR7に名乗りを上げる”新ベンゼマ”

ラ・リーガ第21節エスパニョール戦において、レアル・マドリードの選手の中で最も輝いていたのが、元フランス代表FWカリム・ベンゼマだ。大エースのクリスティアーノ・ロナウドが抜けた今、ポストCR7の最右翼として”新ベンゼマ”が名乗りを上げる。

2009年にレアルに加入しベンゼマは、エスパニョール戦で2得点を挙げたことで今シーズン15ゴール目を記録。その内PKによる得点は1つしかなく、ゴールハンターぶりを発揮している。まるで別の選手になったかのように活躍するベンゼマ。生まれ変わった要因とされるものを5つ列挙する。

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1.C・ロナウド退団をきっかけにステップアップ
これまでレアルの攻撃の中心にいたC・ロナウドがユベントスに去り、穴を埋めるのはガレス・ベイルだと期待されていた。しかし、レアルの攻撃の最前線にいたのはベンゼマだった。圧倒的得点力を持つロナウドがいなかったことでアシストに回る必要がなくなったベンゼマは、積極的にシュートを狙うようになり得点機会が増加した。

2.超新星ヴィニシウスとの連携を構築
元々周りの選手を使うことに長けていたベンゼマは、ウィンガーの超新星ヴィニシウス・ジュニオールとのプレースタイルが完全に合致する。ロナウドの厳しい要求に応えてきたベンゼマは、ヴィニシウスに「彼とプレーすると全てのことが簡単にできる」と言わしめるほど完璧な連係を構築。この二人は今後のレアルの新しいホットラインとなるかもしれない。

3.ペナルティエリア内でよりプレーするようになる
「僕はもっとペナルティエリア内でプレーする必要がある」。シーズン開幕直後にそう話したベンゼマは、その言葉を現在進行形で体現している。エスパニョール戦において、ベンゼマはボックス内でチーム最多の4本のシュートを記録。コパ・デル・レイ準々決勝ジローナ戦では7本シュートを放っている。「僕は№10の精神を持った№9だ」と豪語するように、プレーの幅が広がったことがチームの貢献度に繋がっている。

4.これまでにないメンタリティを見せるようになったベンゼマ
元レアルのアルバロ・ベニート氏が「レアルの選手として、責任を背負って戦うという精神がプレーで見られるようになった」と言うように、ベンゼマはボールに関わる機会が一段と増えている。昨シーズンに比べてパス成功率が格段に増えており、ジローナ戦では43回、エスパニョール戦では54回とチーム最多のパス成功回数を記録している。

5.肉体改造で開幕前からシェイプアップに成功
ベンゼマがシーズンオフに体重増加するのは珍しくなかったが、今シーズンは昨季から5キロ減量し、休暇中も汗を流し体型維持に努めた。その甲斐あって、以前はピッチで欠けていたシャープさを取り戻し、直近の10試合中8試合でフル出場を達成する体力を身に着けた。シェイプアップに成功したことで、球際の反応も鋭くなる副産物も獲得している。

新エースに名乗りを上げたベンゼマ

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