“田舎”のB級グルメ最優秀賞 「中華おこわ」が人気

 昨年3月、平戸市田平町で開かれた「“田舎”のB級グルメグランプリ」で最優秀賞に選ばれた「黒米入り中華おこわ」が、同町の「道の駅 昆虫の里たびら」で土日曜限定で販売され、観光客らの人気を集めている。
 同グランプリは、新たな特産品開発を通じた地域活性化を目的に田平まちづくり協議会が企画。中華おこわは、同町の会社事務員、冨野三千代さん(49)と大村市の主婦、小川留美子さん(47)姉妹が発案した。
 中華おこわは、冨野さんが両親と一緒に栽培している黒米を生かし、体にいいものを食べてもらおうと創作。細かく刻んだニンジンやゆで干し大根、鶏肉などの地元産品を交ぜ、もち米と一緒に蒸して作った一品。もちもちとした食感やちまきのような味が評価され、同協議会が商品化を計画していた。
 販売を前に冨野さんら姉妹は約半年かけ、約20分だった蒸し時間を軟らかくなりすぎないように1分単位とし消費者に好まれる硬さに調整。平戸を訪れるドライバーのためにおにぎり形も用意するなど改良を重ねた。
 小川さんは「田舎の魅力を凝縮した栄養満点の一品を味わって」と話した。中華おこわは、おにぎり形の90グラム入り130円と180グラム入り250円で販売。日曜は同町の直売所「瀬戸の寄り道」でも扱っている。

「黒米入り中華おこわ」を手に笑顔を見せる小川さん(左)と冨野さん姉妹=平戸市田平町

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