吉田羊「国際結婚も選択肢の一つ」。西洋貴族と結婚した日本人女性の足跡たどる

日本テレビ系では2月3日に、女優の吉田羊が120年前にヨーロッパ貴族に嫁いだ日本人女性・クーデンホーフ光子の足跡をたどる「吉田羊、プラハ・ウィーンへ ヨーロッパに嫁いだ なでしこ物語」(午後3:00=読売テレビ制作)を放送する。初めてチェコのプラハ、オーストリアのウィーンを訪れた吉田は「プラハは街全体が映画の世界の中にいるようで、ウィーンは洗練されていて音楽、美術すべての最先端の街でした。行く先々で、当時の光子さんが感じていたことを私も感じていたようでした」と旅を振り返る。

同番組は、120年前に当時のオーストリア・ハンガリー帝国の代理公使だったハインリッヒ・クーデンホーフ・カレルギー伯爵に見初められ、19歳で結婚したクーデンホーフ光子の激動の人生を吉田が訪ねる紀行ドキュメンタリー。西洋貴族と日本人の初めての国際結婚だったが、夫の急逝により、光子は異国で7人の子どもを女手一つで育てることになる。相続問題や戦争などに翻弄(ほんろう)されながら、「黒い瞳の伯爵夫人」と呼ばれて激動のヨーロッパを生き抜いた姿が明かされる。

吉田は「私はどの作品でも役を引きずってしまうところがあるのですが、今回は光子さんの人生をたどる旅だったので、どこか手放しで旅行気分にはなれなかった。ずっとそばに光子さんがいるような感じでした」と明かし、「すごく強い女性だなと思いました。その根底には自分が守りたい人たちへの愛があっての強さなんだと感じました。特に女性の方には、明治に海外に渡り、そこに骨を埋める覚悟を決めて最終的に国際結婚を成功させた人に、たくさんのことを感じてほしい」と訴える。

また、「彼女は“意思があれば成し遂げられないことはない”という言葉を残していますが、私も常々自分を鼓舞する意味でも同じことを信じている。私がそういう考えの人間だから、光子さんは今回のナビゲーターに選んでくださったのかな」と運命的なものを感じている様子で、「旅は好きで、光子さんの人生をたどった時に、異文化の人と交流するのは視野も人生も広がり、成長の種があると改めて思いました」。

今後は、「今まで挫折してきた英語とフランス語をマスターしたいと思っています。一番の理由はお芝居の武器に加えたいからです。英語ペラペラそうな役をいただいても、話せないからシーンがカットされてしまうのは自分の可能性を消してしまっているので」と新たな挑戦の年になることもアピール。国際結婚をした光子の人生にも刺激を受けたようで、「もしそういう奇特な貴族の方がいらっしゃったらお会いしたい。気心が知れたら結婚をお受けしたい。結婚願望がないわけではないので、国際結婚も選択肢の一つですね」と冗談交じりに語っていた。

© 株式会社東京ニュース通信社